経団連に所属する企業のインターンシップ(就業体験)は「5日間以上」とする日数規定をなくして1日から可能になりました。そのため、この夏はインターンシップを多くの企業が実施しています。しかし、インターンシップ参加者の本選考誘導率が悪いという声を聴きます。インターンシップ参加者を上手に本選考へ誘導し、優秀な学生の母集団を作る方法を提案します。
いきなりですが、リードナーチャリングという言葉を知っていますか?マーケティング用語なので知らない人も多いかと思いますが、新卒採用の担当者から近年注目されるようになってきました。一体それはなぜでしょうか。リードナーチャリングの意味や注目されてきた理由をまとめました。
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リードナーチャリングとはマーケティング用語で、直訳すると「見込み顧客の育成」という意味です。潜在顧客や見込み顧客に対してアプローチを段階的に行い、徐々に購入意識を育てていく戦略として使われています。具体的にはメルマガやセミナーなどで集めた顧客リストを自社の製品やサービスへの購買意欲を高めてもらう手法・プロセスが該当します。
似たような言葉として「リードジェネレーション」があります。リードジェネレーションとは「新規開拓」もしくは「見込み顧客の獲得」という意味です。将来、顧客となる可能性を持つ個人や企業を創出するためのマーケティング活動全般を指します。具体的には顧客にアプローチするために必要な電話番号やメルアドなど個人情報の取得が中心です。テレアポやDMなど営業活動も広義では含まれます。このマーケティングの考え方は新卒採用においても重要なポイントになってきました。
インターンシップに参加してくれた学生は自社にとっての見込み顧客、潜在顧客と言えます。しかし、説明会やインターンシップには参加しても、本エントリーはしてもらえない課題が少しずつ増えてきています。ある企業では夏季インターンシップの参加者のうち本エントリーに進んだのは約30%と思っている以上に低い水準だったそうです。
これはインターンシップの満足度や企業の魅力以外にも、インターンシップ後から本エントリーまでの空白期間も原因の一つだと思われます。半年以上も連絡が無いと、どうしても興味・関心は薄れてしまうものです。
これからの採用活動では「会社に興味をもってもらうか」と同じくらい「興味・関心を維持・向上させられるか」が大切になってきました。この課題を解決しようと考える経営者や採用責任者が増えてきたため、リードナーチャリング(見込み顧客の育成)というマーケティング手法に注目が集まり始めました。
リードナーチャリングは言葉を知らなくても実践できている企業も多いです。なぜなら大学生にセミナー参加の御礼メールを送ることも見込み顧客の育成と言えるからです。他にも採用ブログやソーシャルメディアも見込み顧客の育成と言えます。ただし、戦略的に実践できている企業はほとんどいません。
多くの企業が陥りがちなのが8月のインターンシップ後に半年間の空白があり、3月に再び連絡をとることです。これでは前述したとおり興味・関心は薄れてしまいますよね。せっかくインターンシップを開催しているなら、本エントリーに繋がってほしいのが採用担当者の本音です。そのためにリードナーチャリング(見込み顧客の育成)を戦略的に実践してみましょう。
就活マーケットでのリードナーチャリング(見込み顧客の育成)が難しいのは、これまでメール、DM、SNSくらいしか選択肢がなかったことです。これらのツールで実践しようとなると、かなり非効率な手段になってしまいます。そういった課題に悩む採用担当者の声を反映させたのが『Chaku2 NEXT(チャクチャクネクスト)』です。
Chaku2 NEXTはスマートフォンアプリで、学生への連絡にプッシュ通知が実現できており、スマホ世代と呼ばれる学生と相性が良いツールです。またInstagram(インスタグラム)に近い操作画面で気軽なコミュニケーションが可能になっています。リードナーチャリング(見込み顧客の育成)において継続的な情報発信が重要なポイントですが、投稿も非常にシンプルで、写真で企業のリアルな情報をアピールできます。
採用現場で注目され始めているリードナーチャリングというマーケティング活動をご紹介させていただきました。見込み顧客の育成という考え方は長期化している新卒採用において今後より注目されていくでしょう。
興味・関心を継続してくれるために、どんな内容を、どのツールで、どのタイミングで情報を発信するのか考えるきっかけになれば幸いです。インターンシップをおこなっている企業はぜひ取り入れてみてください。
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夏季インターンシップ参加学生を母集団へつなぐ(759KB)