毎年のように就職活動のスケジュールや開始時期が変更され、学生だけでなく企業の採用担当者にとっても悩みの種の採用スケジュール。中小企業がスムーズに新卒採用の採用スケジュールを組み立てるために、2018年卒の新卒作用で中小企業が気をつけてほしいスケジュールのポイントや注意点をまとめました。
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2016年7月から12月頃にかけてインターンシップが始まります。学生は業界・企業研究を始め、自分が何に興味があるのか、どういった業界や会社に就職したいかを考えます。
そして2017年3月1日からリクナビ・マイナビなど大手就職サイトが正式OPEN。3月から合同企業説明会や個別企業の説明会が始まります。2017年3月から4月にかけて筆記試験や面接もスタートし、2017年4月~6月頃には選考が本格化。6月頃に内定出しが集中すると予想されます。
採用活動の開始時期ですが早ければ早いほど良いです。なぜなら優秀な学生はすぐに内定をもらえるため、就職活動期間も短いからです。売り手市場の現在では内定を5社以上貰える人も珍しくありません。そういったどこの企業も欲しがるような優秀な層には早めにアプローチすることに越したことはありません。
学生との距離が近いワークショップ形式のセミナーやインターンシップで多くの就活生を会うことからスタートしてみてはいかがでしょうか。なお本格活動するにあたって1月は大学の後期試験の時期と重なっていることが多いので、セミナーを開催しても参加者は少ないので注意してください。
エントリーシートを導入するなら締め切り期間は長めに設定し、最低でも2017年3月末の締切は避けましょう。大手企業が3月から4月にかけて設定しているため、同じタイミングにしてしまうと中小企業のエントリーシートの提出は優先順位を下げられてしまいます。
母集団を形成するために余裕をもって長めに設定するか、履歴書のみにして企業独自のエントリーシートは廃止してもいいと思います。リクナビを利用しているなら「OpenES」を利用するのもいいでしょう。
現在の新卒採用の特徴として就活シーズンの「長期化」が挙げられます。大手企業も秋採用や冬採用をおこなっており、あるアンケートでは7月までに採用活動を終了する企業は約3分の1と採用終了時期が遅くなっています。
中にはあえて募集開始時期を遅く設定している企業もいます。学生にとっては長期間募集している企業が増えたことで選考に参加できる企業が増えるメリットがありますが、中堅企業や中小企業にとっては内定辞退のリスクが増えたと言えます。
そのため母集団形成と内定後のフォローが重要になります。内定辞退を楽観視し、複数名の内定辞退をうけ、最終的に求めていた採用人数に到達できなかった企業の話を2016年卒の採用からよく聞くようになりました。
採用担当者の方には一定数の内定辞退は必ず起きることを認識していただきたいと思います。早めに内定をだす場合は競合他社や大手企業に奪われないためにも内定後のフォローとして内定者と積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。
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採用計画・目標から逆算し、万全を期して採用スケジュールを進めても計画通りに進むことは珍しいです。不測の事態が発生させないためにも余裕をもって新卒採用をおこなうことが大切です。中小企業は事前準備をしっかりしてスケジュールを組み立てましょう。
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内定者フォローレポート⑤ 2018年スケジュール.