就活生は一斉に就職活動を開始し、ほぼ同時期に面接を受けます。そのため選考活動中に「第何志望にしようか」「内定をもらったら承諾するか」を考えながら面接を受けています。ですから企業にとっては説明会だけでなく面接も貴重なアピールの場です。簡単に実践できる就活生の気持ちを惹きつける面接テクニックをまとめました。
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就活生の知りたい情報をSNSで収集したところ、最も気になるのが残業時間という結果になりました。毎年のように過重労働、サービス残業、未払い賃金が大きく話題になっており「いま選考を受けている会社は大丈夫だろうか?」と不安視するのは当然と言えます。
残業時間が気になる理由として社風や福利厚生と違い、残業時間は企業が積極的に情報開示したがらないのも気になってしまう要因です。就活生は気になるものの、直接は質問しにくいという声が多く見受けられました。就活対策本では「条件面ばかりを気にした質問は、面接官の印象がよくない」として質問を避けるようにアドバイスしている本もあります。
もしも御社が残業に関して公開しても大丈夫な状況とします。ならば就活生からの質問を待つのではなく、会社側から全てを伝えてしまうのも一つのテクニックとして有効です。
例えば「毎日1時間程度、繁忙期には3時間の残業が発生する」と、しっかり伝える事により、就活生が抱いている不安を取り除く事が出来る可能性があります。就活生に直接会っている状態で情報を伝える事に意味があります。ホームページなどに掲載されていたとしても、それはフィルターが掛かってしまって、就活生には正確な情報として届かないからです。
WEB上では「残業時間や休日出勤のことばかり聞いてくる学生は無理」「残業時間や福利厚生ばかり質問してくる就活生は不合格」といった意見もありましたが、もはや時代遅れだと言えます。もしかすると会社の情報開示が足りないから質問されているかもしれません。多くの企業が隠しているからこそ、積極的に伝えている企業は効果を発揮します。
残業時間と肩を並べて知りたがっている内容として、会社行事がありました。会社には福利厚生として様々なイベントを企画している会社もあります。家族参加型の慰労会や、社員旅行を企画する会社もあります。また月末の締め会や達成会も会社行事に含まれます。
この会社行事ですが、現在の就活生にとっては「強制参加のイベント」と捉える節があります。せっかくの休日を会社行事に合わせなければならないので、仕事よりも大変である、と考えるようです。
同じ傾向として、新年会や忘年会などの行事の回数や頻度を気にしている就活生も多くいます。会社としては社員同士のコミュニケーションを深めてほしいと金銭的な援助をする会社もありますが、就活生にとっては「ありがた迷惑」であると考える方もいるようです。
意外と思われるかもしれませんが、就活生には酒の席を含めた会社行事の回数を伝える事で安心をする方がいます。また同僚や上司から食事や酒に誘われた時に断り易い雰囲気なのか、という点を重視する方もいるそうです。
私たちは楽しい食事や楽しい酒と思いがちですが、就活生にとっては一概に楽しいとも言えない部分があるのですね。会社行事に不参加であっても評価に直結しないのであれば、それを伝える事によって就活生からの好印象を得られる事もあるようです。
面接で「聞いてはいけない質問」はありませんが「聞きづらい質問」はあります。「印象を悪くしたらどうしようか…」「でも働くうえでは絶対に知っておきたい」そんな不安や心配を抱えながら就活生は面接を受けており、その不安を積極的に解消してあげることが現代の就職活動には求められています。
面接官からすると正直に回答することでマイナスイメージになってしまわないかと心配する人もいますが、正直に伝えることでミスマッチを減らし、入社意欲を高めることができます。その就活生の心理を理解して誠実に回答してあげることが、この会社で働きたいと思ってくれる一番の近道ではないでしょうか。
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