新卒採用は採用担当者の印象ひとつで、企業の印象が変わってしまうことが多々あります。学生に「この会社の採用担当者は素敵だな」と思ってもらうためにはどのような工夫が必要なのか?本日はすぐ実践できる具体的な気遣いを3つご紹介します。
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社会人と違い、学生は金銭的な余裕がない人が少なくありません。そんな学生からあなたの会社に「選考についての問合せの電話があった」「こちらからかけた電話に折り返しがあった」こんな場合、受けた電話でそのまま話を続けていませんか?
そんな時は「電話料金がかかってしまうので折り返しますね」という一言とともに、電話をいったん切って折り返しかける…という気遣いがあるのとないのでは、学生の企業に対する印象が大きく変わります。お金のない学生にとって「通話料金」ひとつをとっても、大きな負担になる場合もありますよね。
実際に新入社員にアンケートをとってみたところ「自分が会社にかけた電話代まで気にしてくれる企業だと感動した」という意見も。細かなことですが「学生から電話を受けたらおりかえす」という、見落としがちな細やかな気遣い等を忘れないようにしましょう。通話が長くなりそうだと事前にわかっているときは特に実践してほしい気遣いです。
メールやSNSで友人や社会と簡単に繋がりを持つことができる現代社会。だからこそ、今の学生にとって、採用担当者の直筆の手紙やハガキが新鮮で嬉しいものだということをご存知でしょうか。
本来であれば、説明会に来社してくれた学生全員に対し御礼の手紙を書きたいところですが、人気企業の担当者の場合は来場者全員に手紙を書くのは難しいですよね。であれば、2次選考後や、入社に迷っている内々定の学生に対して選考にきてくれた御礼と称し、直筆の手紙を書いてもいいでしょう。
また、内定者フォローの段階でも採用担当者直筆の手紙は辞退防止に有効です。暑中見舞い、クリスマスカード、年賀状。ぱっと思いつくだけでもこれだけ手紙を書ける機会があります。その際、長々とした文章は必要ありません。一言メッセージでいいので直筆にしてみましょう。
内定者の近況の確認や、最近ご自身の身の回りで起こったことを書いてみてはいかがでしょうか。手紙は「あなたのことを忘れていません・大事に思っています」という意思表示ができるとともに、担当者の直筆の文字が加わることで、より一層その思いを学生に感じ取ってもらえる便利なツールのひとつです。
面接時に飲み物を提供することが重要なのではなく、学生がどのような状況下で面接にきてくれたのかを考察し「フォロー・声かけ」をすることが重要です。
真夏の暑い中、面接に来てくれた学生には「冷たい飲み物を出す・空調を気にする・上着を着ているようであれば脱ぐように促す、汗がひくまで時間をあける」などの気遣いが思い浮かびますね。
真冬の面接であれば「暖かい飲み物を出す、コートやマフラーなどをかける場所を案内する」が考えられます。また、雨の日であれば「傘立てを案内する、足元が悪い中面接に来てくれたことを労う」が挙げられますし、駅から遠い場所にオフィスがある企業の場合は「遠い場所まで来てくれてありがとう!」と、感謝の気持ちを伝えるなども良いでしょう。
面接にきてくれた学生に対して「ありがとう」という気持ちや気遣いを、行動・言葉両方で伝えることは採用担当者の重要な仕事のひとつではないでしょうか。
今回ご紹介した三つの気遣いですが、「そこまでするの?」と思われた方も多いと思います。実際に二番の直筆など少し大変なのもあります。しかし、他の企業がしないからこそ効果を発揮する手法です。空前の売り手市場の昨今、選考学生に対するフォローアップ・企業の高感度アップは採用課題の一つでもあります。
各社様々な手法を試みていますが、学生の心に響くのはいつの時代も「細やかな気遣い」に他なりません。今回は採用担当者ができる具体的な手法について記述させていただきましたが、どれも明日から簡単に実践できるものばかりです。是非実践してくださいね。
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採用担当者のちょっとした気遣いで学生に好印象(608KB)