新卒採用をおこなう際に事業紹介から選考のエントリー、選考、内定、入社まで一つのシステム内で完結できるのがSNSアプリ採用支援システムです。これまでは企業ホームページ内に新卒採用サイトを設置し、そこから学生にエントリーをしてもらうというのが一般的な流れでした。
SNSアプリ採用支援システムでは、就活生が「PCの準備」「ブラウザから検索する手間」を省くことができ、またメールではなく、企業からの情報がメッセージ機能とプッシュ通知で通知されます。
普段の生活で、メールの受信よりもSNSの通知が多い学生にとっては、SNSアプリ採用支援システムは非常に使いやすいシステムになっているのではないでしょうか
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新卒採用では採用担当者方が母集団の確保にこれまでになく苦労をされることが予想されます。インターンシップや業界研究イベントさらに合同企業説明会で出会った就活生を選考会参加へと、継続して繋がることは最重要課題です。今や多くの企業がSNSアプリを利用して就活生とコミュニケーションを図ろうと考えています。
しかし、使い方や特徴を間違えてしまうと募集企業側の一方的で独りよがりになってしまう場合があります。今回はどのように出会った学生たちとSNSで繋がればいいのか方法やコツをまとめました。
現在の大学生はメールをあまり利用しません。就職活動のためにYahoo!メールやGmailアドレスを取得するものの、今回ご紹介するLINEやTwitter、インスタグラムといったSNSがコミュニケーションの柱になっています。
そのため、PCアドレスに定期的に情報発信している企業でも、メールの既読率はかなり低い可能性がありますので注意が必要です。次に新卒採用に使える五つのSNSサービスをご紹介します。
学生同士の情報交換は、今ではすっかりLINE(ライン)に置き換わっています。LINEを使っていない学生もたまにいますが、LINEを使わない学生は人間関係を構築することが苦手であったりすることがほとんどです。
SNSの中で最も連絡が取りやすく距離感を近づけることができます。LINEは1:1の連絡手段なので、その学生に質問をすることも可能です。
SNSの中で大人数にアプローチしやすいのがTwitter(ツイッター)です。学生はFacebookよりもTwitterの方が見る頻度が高いです。Twitterに説明会情報や会社にまつわる話などのリンクを貼って拡散すればより多くの学生が見てくれるでしょう。
SNSの中で簡単に会社のことを拡散させたいならInstagram(インスタグラム)に挑戦してみることをオススメします。TwitterやFacebookと比べてインスタグラムは写真を載せるだけなので更新がとても簡単です。そして、今ではインスタグラムを使っている学生がFacebookよりも多いので、たくさんの学生に見てもらえる可能性があります。
学生が「この企業の選考を受けてみようかな」と思う理由の中で1番多いのは「人事の人がいい人だった」「会社の雰囲気が良かった」です。まずは選考を受けてみようと思ってもらえるように、社内の雰囲気を表す写真を定期的に数多く更新してみましょう。
SNSの中でたくさんの情報を伝えることができ、1:1のコミュニケーションも取ることができるのがFacebook(フェイスブック)です。もしFacebookを使うのであれば、頻度高くFacebookページを更新することが重要です。
日常の様子が写された写真の掲載や、社長の大切にしている考えや就活生に対するアドバイスなどをコンテンツとして用意してもよいかもしれません。しかしコンテンツを用意するという点ではTwitterもFacebookも同じですが、コンテンツの情報量を充実させなくてはならないFacebookは中小企業では負担が大き過ぎてあまりオススメできません。
ここまで無料のSNSをご紹介しましたが、最後にご紹介するのは「Chaku2NEXT」です。Instagramの写真投稿とLINEのメッセージ機能やアンケート機能などを兼ね備え、iPhone&アンドロイド両方のスマホに対応しています。
無料のSNSだと就活生のプライバシーへの配慮、ならびに個人情報の情報漏洩と拡散に不安を覚える方も多いと思います。「Chaku2NEXT」は就活生フォロー専用の招待制システムで、ユーザー管理もしっかりなされているためお勧めです。
企業によってはコミュニケーションシステムとしてFacebookグループやLINEグループチャット等のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用している企業もいますが、安易に導入している企業も多い為、気をつけてほしい注意点や失敗事例についてまとめました。
一番気をつけてほしいのが情報漏洩のリスクです。普段何気なく使っているFacebookやLINEだからこそ、情報漏洩というリスクが大きいです。過去に起きてしまった情報漏洩をご紹介します。
2010年には健康食品の通信販売大手が再チャレンジ制度と称して動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」を活用した新卒採用試験を導入しました。しかし、学生側が公開設定を間違えたことで顔・氏名・大学名が流出してしまい試験方法そのものが問題視され、結果的に学生側に動画投稿を要求していた企業側が謝罪することになりました。
大手通販会社は無料システムを安易に利用したことで企業イメージを損ねてしまいましたが同じようなミスとして「Facebookで誰でも見られる設定で投稿してしまった。」「LINEグループで違うグループに機密情報を送信してしまった。」というリスクが、企業側と学生側双方にとって十分に起こり得るケースとして考えられます。
仮に大学生がミスを起こした場合でも、企業に管理上の責任が問われます。学生はコンプライアンスの意識も薄く、上司の名前や会社で起きた出来事をネットに書きこんでしまったことで、会社が公式サイトで謝罪した例もあります。
「学生はまだ正式な従業員じゃないから大丈夫」「大手企業ではないから仮に情報漏洩してもバレない」と考えていると、企業のブランディングに致命的な損失がでてしまいかねません。充分に注意してほしいと思います。
学生から「企業の担当者からFacebookで友達申請がきたけど、どうしたらいいのか」という相談をこの時期はよくされます。個人アカウントとして利用しているSNSで、会社の上司や先輩と繋がる人ことを嫌がる学生は多いです。
企業にとっては良かれと思って始めたSNSが、プライベートと仕事を分けて考えたい学生も多いため、FacebookやTwitterでのフォローは嫌がられます。特に入社動機が崩れやすい内定者の段階ではマイナスに働くことも十分あり得ます。できれば入社前の段階までは強制的にプライベートに介入することは避けるべきでしょう。
SNSは無料で利用でき、企業と学生との距離を縮めることができる便利なシステムですが、一方で決して低くはないリスクが存在しています。情報漏洩のリスクを懸念して、SNSで事務連絡しかできなくなったという失敗事例も。これでは企業(採用担当者)と学生の距離も縮まらず、本末転倒になってしまいます。
こうした解決策としてオフィシャルの採用支援システムを準備しておくのが有効です。最近では採用支援システムも多くあります。少額で始められるため中小企業でも導入する企業が増えてきました。予算に余裕があればこういったサービスを導入するのも一つの方法です。
FacebookやLINEを利用するなら、まずはガイドラインを作成したり、ガイダンスの機会を設けたりして情報漏洩などのリスクについて細心の注意を払って運用したほうがいいでしょう。万が一のトラブルにも注意しつつ、トラブルが起きた場合の対処法も決めておくことをおススメします。
企業にとっては自社の理念に共感してくれた優秀な学生を選んでいるわけですから、問題なく全員が入社する日を迎えてほしいですよね。学生に入社後の姿を思い描けるような適切なフォローをしてほしいと思います。
インターンシップを多くの企業が実施していますが、インターンシップ参加者の本選考誘導率が悪いという声を聞きます。インターンシップ参加者を上手に本選考へ誘導し、優秀な学生の母集団を集めている企業の事例をご紹介します。
前回のコラムで紹介した(株)ナルミヤ・インターナショナル様の事例も合わせて参考にしてください。
インターンシップに参加した学生が本選考へ参加してくれたら、質の高い母集団が形成できます。インターンの内容次第では企業文化・会社の雰囲気・仕事内容への理解もかなり高いと言え、ミスマッチも低いと考えられます。
しかし、インターンを経験した学生を通常エントリーの学生と同じ説明会に誘導すると「インターンシップの説明会と同じ内容だった」「すでに知っている内容を聞かされた」と期待を裏切ることに繋がってしまいます。本選考へ案内を送る際に注意すべきは通常の説明会に誘導せず、選考過程を一般とは別にすることです。
インターンからの選考希望者は通常とは別ルートの選考過程を設けて、高い志望動機を無駄にしないことが大切です。企業によっては、二次面接や最終面接からスタートさせるケースもありますが、必ずしも面接で優遇させる必要はありません。
例えば説明会の開催時期を早めることがおススメです。通常であれば3月1日からナビサイトがオープンし、説明会の予約が始まります。採用が上手い企業が実践しているのは、2月にインターン参加者限定セミナーを実施し、3月1日までに内定を出すことです。(1月は試験期間と重なるため回避しています。)
インターン生へ限定した早期開催のメリットはドタキャン率が低い傾向にあることです。すでにインターンシップに参加していれば関係値が出来ています。学生側も第1志望でなくても「早めに内定をもらって安心したい」「とりあえず1社は内定が欲しい」と考えているため参加率も高くなります。
ただし、当然ながら内々定を出した後に何もしないままだと内定辞退率は高くなります。採用担当者は内定者SNS(当社の採用アプリ“Chaku2NEXT”)を導入し、積極的に内々定辞退を減らす努力をする必要があります。3月から5月にかけて採用担当者にとって多忙な時期になりますが、若手社員のリクルーターなどを巻き込んで定期的なコミュニケーションをとり、メッセージを送り続けることが学生から信頼を勝ち取る一番の方法です。
経団連がまとめた採用選考の指針ではインターンシップは採用選考活動とは一切関係ないことが推奨されています。しかし、学生側からすると採用選考に関係ないインターンシップはエントリーする魅力が減ってしまうのも事実です。「どうせ優遇されないなら、インターンシップに無理に参加する必要はない」と考えるのは自然なことです。
そうなるとインターンシップでも人気企業にエントリーが集中してしまい、知名度の低い企業はますます母集団の形成が難しくなってきます。中小企業が優秀な人材を集めるためにはインターンシップでなんらかの優遇制度を設けることも必要だと私は考えています。
リクルートキャリアの発表では、年々優秀な人材の早期囲い込みが広がってきているとのレポートです。
リクナビやマイナビのオープンを素直に待っていると、スタートダッシュで遅れてしまいます。ナビサイトがオープンするまでにどれだけ準備ができるかが勝負の分かれ目と言えるでしょう。その準備の中にインターン生の選考活動を含めると競合他社より一歩リードできる可能性があります。
理系採用や技術系採用など選考ルートを複数あるのが一般的になってきています。能力やスキルで選考ルートを分けるのは企業と学生の両者にとって非常に効率的でメリットが多いです。同じようにインターンシップ参加者にも当社の採用支援アプリ“ちゃくちゃくネクスト”などを使って、独自の選考ルートを用意することで上手な採用活動に取り組んでください。