多くの企業が内定式の当日もしくは前後に実施している内定者懇親会。しかし、本当に学生が満足している内定者懇親会を実施できているでしょうか?学生からは「会話が少なくて居心地が悪かった」「一方的に社長や役員の話を聞くだけだった」という声を毎年のように聞きます。これから内定者懇親会を開催しようと考えている人事担当者のために注意するべきポイントを5つにまとめました。
目次
どういう目的・内容で開催するのか最初に目的を決めることが大切です。交流だけが目的なのか、企業への理解を深めさせたいのか、また誰と交流させたいのかも考える必要があります。
目的や参加人数によって開催場所も会議室での立食形式にするのか、ホテルでの会食形式にするのか、居酒屋にするのか、適切な開催場所が変わってきます。開催場所ありきで考えてしまうと「一流ホテルでざっくばらんに会話しよう」など不釣り合いなミスマッチが生まれてしまいますので注意しましょう。
内定者の服装はスーツなのか私服なのか案内している企業は多いですが、私服がどの程度OKなのかで悩む学生が多いです。私服OKの場合でも内定者が迷わないように、「茶髪OK。服装はオフィスカジュアル程度を推奨。※短パンはNGだが、ポロシャツやGパンはOK」など少し具体的に伝えてあげると内定者は安心します。
人数が少なければ事前もしくは開始直後に自己紹介用の時間を設けると、その後の会話に発展しやすいです。同じタイミングで企業側の参加者にも自己紹介してもらいましょう。
役職や普段の仕事内容を簡単に一人30秒程度で説明することで、その後の会話の話題にしやすいです。人数が多い場合は名札の活用がおススメです。懇親会の前に内定者同士で「大学で取り組んでいること」をテーマに自己紹介を兼ねてグループワークを導入する企業もいます。
懇親会でお酒が出る場合は開始される前に「お酒が苦手な人はいますか?」と一言声をかけてあげるだけで、飲めない人は安心します。内定者の中には無理をしてでも飲まないといけないと考えている人がいるかもしれません。
自分からは伝えづらいことを聞いてあげることで、周りも「この人にはあまり勧めないようにしよう」と配慮できますので、お酒が苦手な人でも楽に参加できる雰囲気が生まれます。
記念写真を残しておくことをおススメします。記念写真を数枚撮影しておくと、のちのち便利です。翌年の新卒説明会や採用ブログなど活用できる場面は多いです。
「来年の春に入社予定の内定者」として社内報や人事ブログにも活用できます。なかには数年後の忘年会で「あのときの○○君は若かった」と面白いエピソードとして利用した企業もいらっしゃいます。
懇親会はただ開催するだけではなく、改めて会社の魅力や仕事の魅力を伝える場でもあります。「早く入社したくなった」「この会社に入る実感ができた」と言ってもらえるような内定者懇親会を心がけてほしいと思います。内定者同士の交流やモチベーションを高める場として懇親会を上手に活用しましょう。
コラムPDF版はこちらからダウンロードできます↓
人事必見!失敗しない内定者懇親会5つのポイント