Column採用コラム

2020.03.31

内定者フォローレポート

テレワーク・リモートワークと採用ブランディング【No.186】

新型コロナウイルスの影響で採用活動の遅延と後ろ倒しが顕在化してきました。さらに東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決まり、当初見込みの4・5月終了予定が夏休みまでだらだらと続きそうです。

また、未曽有夕の景気後退が懸念されることから、2021卒の採用枠が今後だんだんに絞り込まれることが予想されます。

3月末に株式会社サーフボードが首都圏の会社を中心に約300社電話取材をさせていただきました。皆さんからのご意見は、

「リアルな合説や企業説明会の中止などで当初計画の母集団がいまだ確保されない。慣れないWEB面接をスタートしたが、学生の本質が見抜けず後々問題社員が紛れ込むのではと心配だ」との嘆きを多くお聞きしています。

また、採用担当者の約一割の方がテレワークされていました。今後新型コロナが首都圏でオーバシュート(感染爆発)し、ロックダウン(首都圏封鎖)ともなればほぼすべての方がテレワークになりますね。

今回は新型コロナウイルスの影響でテレワーク・リモートワークを始めざるを得ない状況ですが、これを機に全社的に導入が進むことで採用ブランドとしては必ずやプラスになるものと思います。今回テレワーク・リモートワークについて取り上げました。

テレワーク・リモートワークとは社員が自宅やカフェなどでパソコンやスマートフォンを使って仕事をおこなう働き方です。リモートワーク(在宅勤務)の働き方には週に数回出社するタイプや1日のうち数時間出社するタイプ、出社せずに100%リモートワークで働く方法があります。

ワークライフバランスや働き方改革が叫ばれている昨今、注目されているリモートワークですが実は採用活動に大きなメリットを与えてくれます。

1.リモートワークに向いている10職種

・ITエンジニア

・プログラマー

・UI/UXデザイナー・WEBデザイナー

・WEBディレクター

・WEB関係のマーケティング職

・イラストレーター

・ライター・エディター・翻訳

・WEB関係のマーケティング職

・営業職(直行直帰が多いタイプ)

・データエントリー・資料作成(一部の事務職)

IT・WEB系の業界やライターやイラストレーター、デザイナーといったクリエイティブ系の職種はリモートワークと相性が良いことがわかります。そのほかテレフォンアポインターで導入している企業もいますが、他の業界では一部の職種に限定して導入するしかありません。

 2.リモートワーク導入の注意点

 ■企業が注意しないといけないこと

・Wi-FiやPCがないと仕事ができない

・情報流出やウイルス感染の危険性がある

・通信障害で仕事や打ち合わせができないことがある

・評価制度が変わる(成果主義になりやすい)

・勤怠管理や長時間労働を会社が把握しにくい

大きな問題は通信に関する問題でしょう。オフィスで仕事をしていても個人情報の流出のリスクがある情報管理をどうするか、ウイルス感染をどう防ぐかという問題です。

■社員が注意しないといけないこと

・誰にでも向いているわけではない

・こまめな報告・連絡・相談が必要

・上司にマネジメントが得意な人が必要

・近くに相談できる人がいないので孤独になる

・社内のコミュニケーションがなくなる

・会社に対する愛着がなくなる

・自分でスケジュール管理ができないと仕事の納期に間に合わない

・仕事とプライベートのオンオフが切り替えられない人は生産性が低下する

入社直後からリモートワークにすると、社内ルールを把握できず、お互いの得意・不得意を理解できないため部署内の連携が難しい場合があります。どうしても本社にいる人の立場が上で、リモートワークする立場の人が指示を受けるという構図になりがちです。

導入する際に意識改革の必要があり、リモートワークを成功させる秘訣はマネジメントする立場の人みずから情報発信を心がけるなどフラットな組織を心がける必要があります。

当社の採用支援アプリ“ちゃくちゃく”でリモートワーカーとのコミュニケーションにご導入いただいているクライアントが数社おられます。

ちゃくちゃく紹介サイト

https://www.chaku2.jp/function/

3.リモートワークを採用ブランディングに活用する方法

 ■リモートワークがもたらすメリット

・従業員満足度がアップし、定着率向上する

・育児中の優秀な人材(女性)を確保することができる

・優秀な人材を出産や介護で離職するのを防ぐことができる

■採用ブランディング活用例

・離職率や従業員満足度を求人票で公開する

・育児や介護をしながら働いている社員の声と年収を公開する

・リモートワークを利用している社員のスケジュールを紹介する

・リモートワークを導入して生産性が上がったデータや事例を公開する

特に意識しなくても募集要項に『在宅勤務(リモートワーク)可』と書くだけで応募数(エントリー数)は驚くほど変化するでしょう。大手求人情報サイト運営会社が公表している人気キーワードにもリモートワークが上位に入るほどニーズが高いですが、実施している企業は少ないため導入している企業に応募が集中する傾向にあります。

求職者は限られた情報しか手に入れることができません。積極的に情報公開をしていくことが採用ブランディングにつながりますし、リモートワークで働きたい人に情報が届くようになります。なお誤解を生まないためにも在宅勤務を許可している職種や条件がある場合記載しておくと親切です。

まとめ

 従業員満足度の向上と離職率を低下させることができた会社は「働きやすい会社」と認識され、採用ブランディングの目玉になるでしょう。新卒や中途で「働きやすい会社に就職したい」という人は多くいるため、リモートワーク導入は採用現場にとって大きなメリットになります。最大限に利用しましょう。

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採用ソリューション事業部

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