新型コロナウイルスの感染拡大による全国的な外出制限によって新卒採用市場ではWEB面接(リモート面接)が一気に普及しましたが、失敗をしながら試行錯誤を繰り返している企業も多いはずです。
今回は失敗しないWEB採用面接についてまとめました。
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大きく分けて有料と無料版のサービスがあり、オンライン商談機能を含めた総合型の面接ツールと、採用に特化した面接ツールがあります。年間面接回数、アルバイト面接との併用利用、営業部オンライン商談と共有利用するのかといった視点から比較しましょう。
簡単に挙げるだけでもzoom(ズーム)、Facetime(フェイスタイム)、Skype(スカイプ)、whereby(ウェアバイ)、BioGraph(バイオグラフ)、Google ハングアウト、インタビューメーカーなど国内外で様々なツールがあります。
面接に特化している面接ツールは、採用管理ツールとの連携を始め、グループ面接機能や録画機能など便利な機能が実装されています。オンライン説明会ではzoom(ズーム)を利用している企業が多いですが、WEB面接ではアプリダウンロードや複雑な操作が求められないワンクリックで面接用URLを発行タイプが簡単でオススメです。
よく学生側から聞かれる悩みは「(カメラ位置の問題で)目線が合わない」「目線が合わないから不安」「相槌がないと聞こえていない気がする」「画面(部屋)が暗いので表情が暗く見える」「面接官の声がよく聞こえない(聞き取りにくい)」「途中で回線が途切れる」などです。
いくつかの問題点はゆっくり簡潔に話す、会議室が逆光になっていないか注意する、パソコン内蔵カメラではない外部取り付けのカメラを利用するなどで改善できます。
自社側だけでなく学生側の通信環境についても配慮したほうがいいでしょう。総じて学生側は「面接の雰囲気を壊したくないから面接官に言えない…」と思う人が多いので、面接の最初(アイスブレイク)に通信環境に問題があれば気軽に言ってくださいと一言伝えておくと親切でしょう。
デメリットは対面であれば伝わる会社の魅力や雰囲気が伝わりづらい点です。これまでは説明会や選考中に座談会形式の先輩社員との質問タイムを企画したり、自社商品やサービスに目にしてもらったり、肌で感じてもらったりしている企業がほとんどでした。
しかし、エントリーから内定出しまでWeb上でのやりとりが多くなったことで様々な機会損失が発生。「この会社に入社したい!」「働いている人の雰囲気が良い」と感じてもらえる機会が減ることになり、動機形成が難しくなりました。これまで以上に採用ホームページの情報や会社案内パンフレット、人事ブログで評価されると思ったほうがいいでしょう。
そうした中で、当社運営の内定者フォローSNSアプリ『Chaku2NEXT』を導入いただいている企業の皆様も、少なくなったコミュニケーション頻度を補完しようと、先輩社員の声や働いている日常を写真投稿し、社風や企業文化を伝えています。最近ではコロナウイルス下での会社の取り組みや、テレワーク(自宅勤務)の実施状況など、自宅からSNS投稿している企業も目立ちます。
外出自粛によって強制的にWEB面接が普及し、思った以上にラクだと感じ今後も継続しようと考えている採用担当者の方も多いと思いますが、採用活動は時間も手間もかかります。学生に自社の魅力を伝える時間は惜しまないようにしましょう!
今年は例年以上に内定ブルーを抱える学生が多いと懸念されます。先行きが見えない中で「競合他社がコロナの影響で業績悪化しているがウチの会社は大丈夫だろうか」「本当に内定先の会社がベストなのか不安…」「社員の人と話す機会があまりなかったけど仕事を本当に理解できているか心配…」と、内定ブルーになりやすい状況にあります。
2020年4月~6月頃でよく学生側の声として目や耳にしたのが「選考が止まっていてどうなっているのか不安だ」という声です。仕方ないとはいえ2~3ヶ月間も選考ストップされると誰しも不安になりますよね。Chaku2NEXTを利用している企業はこの期間中もSNSで交流を図り、選考中の学生のモチベーションを下げずに繋ぎ止める努力をされていたので逆に有利な状況だったかもしれませんが、いかがでしょうか。
今年はリアルな内定者懇親会や内定者研修を減らさなければいけない一方で、就活生や内定者とのコミュニケーション頻度を減らしてしまうと選考離脱や内定不承諾に繋がってしまいます。そうならないためにオンラインイベントや内定者SNSアプリを上手に活用し、信頼関係を構築してほしいと思います。