Column採用コラム

2021.01.25

内定者フォローレポート

OB訪問アプリ問題から考えるOB訪問の仕組み化【NO.221】

2020年12月にOB訪問アプリを悪用したリクルート関連会社の社員が逮捕される事件が発生しました。本当に悲しい事件ですが、読者の方々の会社ではOB訪問はどのようにされているでしょうか。これからのOB訪問はどうあるべきか考えてみました。

昨今のOB訪問事情

10年前は会社に紹介された社員または大学・ゼミ・部活動・サークルのコネを頼ったOB訪問が中心でした。しかし、現在ではそうしたコネがなくても専用アプリを通じて気になる企業へのOB訪問が可能になっています。

OB訪問アプリは便利な一方で、良からぬ下心で就活生に近づく社会人もいます。今回の事件のように嘘の経歴を伝え、人事権があると嘘をつき「選考に有利な情報を教えてあげる」と女性に近づく人間もおり、毎年のように就活セクハラのニュースが報道されています。

こうしたことを防ぐためにOB訪問アプリの利用を禁止している会社も存在しますが、大学生にとってOB訪問(企業研究)できないのはデメリットです。では、どうすればいいのでしょうか。

内定者フォローSNSアプリを活用したOB訪問

私は内定者フォローSNSアプリ『Chaku2NEXT(ちゃくちゃくネクスト)』が就活生向けの母集団形成に使えるとお話ししていますが、これをOB訪問アプリとしても活用することを提案します。

例えば就活生に対して

  • 「OB訪問ができる」ことをメリットにナビサイトのエントリーを促す。
  • エントリー後にちゃくちゃくネクストのログイン情報を案内。
  • ログインすれば、様々な部署の先輩社員の働き方やプロフィールが紹介されている。
  • 気に入った社員に対してOB訪問ができる。またはOB訪問情報を定期配信。
  • ZoomまたはGoogleチャットで、オンラインOB訪問を実施。

会社主導でOB訪問をセッティングすると、学生側には全く興味のない部署の先輩を紹介される(もしくは人物について事前知識が全くない状況で紹介される)ことがありますが、こうすることで就活生側は自発的に気になった部署・経歴の社員と会うことができます。学生が興味関心を持ちやすいように、できるかぎり詳しい人物像を紹介するようにしてください。

会社側はOB訪問を一元管理することができ、どの部署・職種に興味が集まるのかデータを集めることもできます。懸念点としては特定の社員にOB訪問の依頼が集中する可能性がありますが、定期的にOB訪問できる社員をシャッフルすることで、社員の負担を下げてあげましょう。

オンラインでのOB訪問

コロナによるテレワーク普及に伴い、すでに大半の企業が導入していると思いますが、OB訪問はオンラインで実施することをおススメします。学生・社員両方の負担が軽減されますので、これまで以上に積極的かつ効率的なOB訪問の実施が期待できます。

オンラインであれば当然ながら変なことが起きる心配もありません。余裕があればオンラインのOB訪問に人事部が参加してもいいでしょう。オンラインだからこそ多人数の参加が可能というメリットがあり、事前にアプリ内で就活生が聞きたい質問を聞いておくことで当日の進行をスムーズに進めることもできます。他にもアプリならOB訪問のアンケートも容易にできますね。

まとめ

いまだ収束が見えないコロナ環境下において、学内セミナーや就活イベントが延期・中止されています。大学3年生へのインターンシップも思うようにいかなかったという現場の声も聞いています。

2020年と比較して学生との接点がさらに減り、2021年も母集団形成に苦労すると予想される中で、OB訪問の役割が重要になってくるでしょう。ぜひアプリを活用して競合他社と差別化を図ってください!

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