金融業界は「安定している」「待遇がいい」「働きやすい」イメージは強く、就職人気企業ランキングでは必ず上位にメガバンク・大手損保・証券系など金融業界の会社がランクインします。そして地銀も根強い人気を誇っています。
そんな金融業界ですが、イメージだけで人気なわけではありません。今回は金融業界の志望した学生から直接聞いた、金融業界が実践している気配りテクニックをご紹介させていただきます。
目次
学生Aさんが、北陸地方の地方銀行のインターンシップのお話です。地方銀行のインターンシップが始まってすぐに、人事部の行員から事前に告知されていた2日間のスケジュールに大幅な変更がある旨を伝えられました。
その地方銀行ではどんなことが気になるのか参加者に事前アンケートをおこなっており、そのアンケートの結果、資産管理業務に興味がある学生、人事部以外の行員と話したいという学生がいたからでした。
アンケートを集計した時点で準備は進んでいたにも関わらず、スケジュールを変更してまで学生のためになるイベントを企画した姿勢が高評価を得ていました。
学生Bさんが、大手金融機関の企業説明会に参加した際のお話です。企業のイベントの最後に学生からの質問コーナーを設ける企業は多いですが、その金融機関の企業説明会では挙手制ではなく、紙に質問事項を書いて箱に入れるシステムを導入していました。
この企業では無記名で匿名性が保たれていたこと、人事部の課長が「本当にどんな質問でもいいよ」と言ったことで、学生Bさんが参加した説明会で一番ぶっちゃけた質問コーナーとなったそうです。
残業時間、人事部全員の年収、社内恋愛などの質問がありました。もちろん質問に答えた人事部の方も企業のイメージを損なわない範囲で答えたのだとは思いますが、質問をしやすい環境作りとどんな質問でも受け入れる懐の深さを感じたそうです。
学生Cさんが、損害保険会社の面接を受けた際のお話です。その会社の2次面接を受けた際に、最初に学生が自己紹介をすると50代の課長も「人事部の〇〇です。今日はよろしくお願いします。どうぞお座りください。」と丁寧に名乗ったそうです。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、受けた企業によっては「どうぞお座りください。」とだけ言われることもあったため印象に残ったそうです。Cさんいわく、作業感がなく、学生の人となりを知ろうとしている姿勢が伝わってきて嬉しかったそうです。
ちょっとした気配りが、学生の心を掴んでいることがわかります。給与や福利厚生がハード面のメリットだとすれば、今回の気配りはソフト面のメリットだと言えます。この両方が揃っている会社だからこそ、学生から人気なのも納得ですよね。
採用担当者の皆さんは、新卒採用を行う際に、常に学生がどのような印象を持つかを考えながら発言や行動をしていると思います。なぜなら、就職活動中の学生にとって、接した社員のイメージは企業のイメージに直結するからです。
学生にとって有意義な時間になるよう工夫する姿勢は、志望理由に繋がるだけでなく、最終的な内定承諾の際の決め手にもなります。今回ご紹介した気配りを他の企業も積極的に真似してほしいと思います。
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