先日ツイッター上で、ある面接のエピソードが話題になりました。そのエピソードからは差別用語や、言葉の世代間ギャップなど様々な教訓を学んだのでご紹介させていただきます。
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ある方が就職の面接試験で趣味を聞かれた際に、「推しの作家の」と言いかけたところで、面接官から「差別用語はダメだよ」と怒鳴られたそうです。
その方は応援したい対象を意味する「推し」という意味で発言しましたが、面接官は唖(おし)であると勘違いしたようです。
※推しとは、「人やモノを薦めること、評価したい・応援したい対象として挙げること」を意味します。
※唖とは、「発声や聴覚の器官の障害によって、言葉を発することができないこと」を意味します。
このエピソードを聞いたときに、(怒鳴る行為は間違っていますが)よくこの言葉を知っているなと面接官の方に感心しました。障がい者の人格を否定する差別的な表現とされているものの、現代ではほとんど使われることがない言葉だからです。
実際に今回のエピソードの感想に「唖って言葉をはじめて知った」「そんな言葉があるんだ」という意見が、若い世代を中心に多く見受けられました。
一方で、若い世代には一般的に使われている「推し」が、40代や50代の社員には全然知らない言葉なのかもしれません。皆さんはご存じだったでしょうか?
私自身も先日、若手社員の「よっ友」という発言の意味がわからず聞き返したことがあります。「よっ」とあいさつをするだけの浅い関係の友達のことを意味するらしいですが、年齢が10歳違えば、使っている言葉も全然違うことを実感させられました。
今回ご紹介している聞き間違いのエピソードも、世代間ギャップのズレが起こした事例だと言えます。
エピソードに登場する就職希望者の方もおススメやイチオシなど誰でもわかる言葉を使ったほうが親切だったと思いますが、面接官の方も早とちりせず確認をとったほうが良かったですね。
面接官であれば就職差別につながるおそれのある不適切な質問に関する知識は必要不可欠ですが、若者言葉もしっかり学ばないといけないと思ったエピソードでした。