2021年も直接会うことが困難な状況が続き、コロナ禍における新卒内定者のフォローに頭を抱えられた採用担当者の方も多かったでしょう。そこで今回は、現役の採用担当者に聞いた『新卒内定者のフォローで内定者の評価や満足度が高かった施策2021』をご紹介します。
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メールやチャットのテキスト文面よりも、直接話して相手の声を聞くことができるのは安心感に繋がる一つのポイントです。オンライン面談でも良いですが、直接の電話だけでも気持ちの面では大きな安心を得られるようです。
ただし、やり過ぎは禁物。頻度を多くしすぎると、逆に「鬱陶しい」と思われてしまいかねません。2ヶ月に1回程度で、5分程度の連絡で十分でしょう。
企業側からのオンライン研修は、大半のものが受講する内定者としては退屈な時間となってしまっているようです。知識をインプットする機会はもちろん大切ですが、新卒内定者のエンゲージメントを高める上では「互いの相互理解」が大切だと考えたA社は、2時間ほどの内定者オンライン懇親会を実施しました。
メインはお互いの自己紹介プレゼン、あとは相互理解を深めることを目的としたワークショップでした。司会者を先輩社員が務め、内定者はゲストのような立ち位置です。コミュニケーションを促進させ、気持ちを盛り上げることに注力した結果、懇親会後のアンケートでは、内定者たちが高い満足度を得られていることがわかりました。
結果として、この施策を実施したA社は2021年12月時点で2022年度新卒内定者は誰一人内定辞退していないとのことでした。
B社はこれまで「質問や相談があれば採用窓口に」と伝えていたのですが、例年数名の内定者から「誰に連絡すればベストかわからない」、「誰が出るかわからない番号だと逆に連絡しづらい」と言った相談も聞いていました。
そこで、2021年度からリクルーターに一人一台の社用携帯を配り、自身が担当した学生の専任担当として相談窓口に立ってもらいました。結果として、内定者にとっては入社前の安心感や満足度の向上がアンケートの結果から見られ、採用側としても、些細な悩みや不安のキャッチアップまで対応できるようになったことで、内定辞退率が昨対で低減できるなど好影響を及ぼすことができたそうです。