2021年におこなわれた東京オリンピックでは、トランスジェンダーなど性的マイノリティー(LGBTQ)であることを公表するアスリートが過去最高の182人にのぼったことが話題になりました。
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社会全体で考えるとLGBTという言葉は何となく知っているけど、SOGIハラやアウティングまで知っている方はまだまだ少ないように感じます。
アウティングとは、ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBTQ+)に対して、本人の了解を得ずに、他の人に公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動(発言)を意味します。
SOGIハラとは、性的指向や性自認に関する嫌がらせを意味します。具体的には職場で性的指向や性自認を理由に不利な待遇を強いたり、カミングアウトしたことを周囲に言いふらす「アウティング」がSOGIハラにあたります。
2020年6月から職場におけるパワーハラスメント防止対策(通称パワハラ防止法)が大企業を対象に義務づけられており、中小企業でも2022年4月1日から義務化されました。パワハラの定義の中にはSOGIハラやアウティングも含まれており、「知らなかった」「悪意はない」では済まされません。
パワハラ防止法には罰則がないものの、ツイッターなどで学生や従業員から「就職活動でパワハラ質問された」「新卒入社した会社でアウティングされた」と書かれてしまえば瞬く間に炎上し、企業の評判を大きく落とす結果になるでしょう。
漫画「相談役島耕作」第5巻でもLGBTQが取り上げられているのをご存じでしょうか?上司が表面的な知識のもと自己紹介において「ノーマル」と表現してしまい、「ストレートと表現したほうがいい」と失敗する場面があります。
また「アライ」にするエピソードも書かれています。アライとは、自分は、LGBTQでは無いけれどLGBTQの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことを言います。本作の中でわかりやすく説明されているので、LGBTQがよくわからないと感じている人は島耕作を読みながら勉強してもいいかもしれませんね。
採用担当の方は敏感になっていると思いますが、従業員全員がしっかりとした知識が求められる時代になりました。皆さんの会社も正しい知識を身に着けてLGBTフレンドリーを目指していきませんか?