近年、就活生の間で「配属ガチャ」という就活用語が生まれました。採用担当者にとってはネガティブなキーワードに映る配属ガチャについて、どのように考えればいいのでしょうか。
目次
配属ガチャとは、新入社員が希望する勤務地や職種に配属されるか分からないことを、カプセルトイの「ガチャガチャ」やソーシャルゲームの「ガチャ」になぞらえた俗語です。
インターネット上の口コミを見ると「やってみると意外に面白いから諦めないでやってみてほしい」「希望が通らなくても短絡的な転職はやめたほうがいい」といった社会人側の意見が目立ちました。
会社側からしたら、新入社員の希望部署・勤務地を叶えてあげたい気持ちはあれど、特定の部署に人気が集中してしまった場合は、全員の希望を叶えることが難しい場合もあります。
この配属ガチャ問題ですが、新入社員の希望を叶えてあげるのも大切ですが、一番伝えるべきは「当たり」「ハズレ」の仕事はないことを伝えることだと思います。
どんな仕事にも面白い部分と、大変(泥臭い)な部分があります。一見して華やかな仕事も地味な作業の繰り返しだったり、楽そうな仕事も精神的に大変な作業だったりします。
しかし、社会人経験のない新入社員に、仕事を具体的にイメージしてもらうのは簡単ではありません。大半の学生が想像していた仕事とのギャップがあると思います。そうした誤解を早めになくすことで、配属ガチャに悩む内定者を減らすことに繋がります。
内定者や新入社員に「配属先は選べないから仕方ない」「配属先は運だから我慢するもの」「先輩もみんな通ってきたから(お前も我慢しろ)」といったアドバイスではなく、仕事の魅力や面白さを伝える努力が大切ですよね。
配属ガチャに関しては、将来への不安も含まれています。そのため、キャリア開発を整えていることも大事です。どのような成長環境があり、5年後、10年後にステップアップできる環境があることを改めて伝えてみてはいかがでしょうか。