Column採用コラム

2024.02.15

お役立ち事例集

「マル(。)ハラスメント」から考えるZ世代の定着について


先日、Zoomで情報交換させていただきました、新卒採用ご担当者様から「マルハラスメント」という用語を教えて頂きました。恥ずかしながら、私自身、初めて聞く用語でしたので、早速調べたところ、以下のように解説されていました。

マルハラスメントとは

LINE(ライン)などSNSで中高年から送信される「承知しました。」など文末に句点がつくことに対し、若者が恐怖心を抱く「マルハラ(マルハラスメント)」が注目されている。若者は文末にある句点が威圧的に感じ、「(相手が)怒っているのではないか」と解釈してしまう傾向にある。

皆様はご存知でしたでしょうか?

Z世代の若者が大切にしていることで「タイパを気にする傾向が強くなっている」ことは承知していました。しかし、今回の事例では、年長者からのLINEメッセージの文末に、マル(。)がつくと、ネガティブに解釈してしまう傾向があるというのは驚きでした。

正直なところ、「なかなか理解しがたい解釈だなぁ。」という考えが、頭をよぎりました。

Z世代との接し方とは

それと同時に、昨年1年間、外国人材採用の専門家の皆様から教えて頂いた、数々の言葉を思い出しました。その言葉とは?以下のようなものです。


文化的背景も様々で、色々な生活環境の違いもあり、日本に来た人達それぞれの考え方があります。日本人の我々が、これまで「1」と思っていたことを、外国の方は「2」って言うこともあります。
そういう視点があったんだと、新しい視点に気づかされることもあれば、これまで普通だと思っていたことは、実は普通ではなかったということもあります。

例えば、今の日本の若い世代「Z世代」に対しては、僕たちでも不安になるわけです。どのような言葉を返したら良いのか?どう思ってるんだろう?感覚が僕たちの世代と違うわけです。その中で、東南アジア諸国の若者との接し方とは、日本の「Z世代」の接し方とそんなに違わないんじゃないかと思います。



コミュニケーションとは日々の積み重ね

続けて、次の質問を投げかけました。「では、そのように価値観の異なる方に、日本(特に地方)に長期定着して頂けるには、どうすれば良いのでしょうか?」すると、以下のように答えて頂きました。


外国人材の方から、地方に長期定着して頂くためには、賃金では都市部には勝てませんので、賃金以外の魅力を訴求していきます。我々としては「お金では買えない居心地の良さ」を外国人材の方に訴求していきたいです。

例えば、いかに普段から声をかけるかとか、1人にさせないと言うと変ですが、会社の職員さんが野菜くれたとかですね、そんな「心と心をつなぐ温かい交流」が良いんじゃないかなと思っています。なんかほっとするような感じの、取り組みじゃないですが、地域のお祭りに出たり、地区の夏祭りに一緒に参加するなど、そういう取り組みが、強い一体感を生んで、それが定住に繋がるでしょうし、居心地を良くするっていうのが一番良いんじゃないかと思います。

こうした「地方での居心地を良くする」コミュニケーションは、日々の積み重ねでしか作れないものですし、お金じゃ買えないですから。このような意識で、外国人材の方の受け入れ体制を整えられたら嬉しいです。



Z世代の若者に長期定着してほしい

さて、話は変わりますが、私がやっていて面白い仕事は、その仕事の目的が自分の価値観に直結している時です。一方で、嫌だなあ、面倒だなあと思う仕事は、自分の価値観に合ってない時です。

例えば「Z世代の若者に長期定着してほしい。」という目的があるとして、それが、自分の価値観にあっているとするなら、会社の理念や価値観、ビジョンの中で、その目的をどのように実現できるか?と考えだすとワクワクします。

「価値観が合わないから、理解できない。」と終わらせてしまうのは簡単ですが、今回のZ世代との価値観のギャップのように、そのギャップをどのように解消し、「理解―調和―創造ー発展」のプロセスに乗せていくか?

そこに私はやりがいを感じます。

皆様は、どのような価値観を大切にされているでしょうか?

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