売り手市場の現在において最終面接の辞退、または内定を不承諾するケースが増えてきました。就活生が選考の辞退や、内定を不承諾する原因は、他社と比較した上での結果と言えます。他に就活をしている会社と比べて何かが足りない、もしくは何かが不満である。その原因を考えて、採用担当者として出来る対策をまとめてみました。
目次
就活生は多くの企業にエントリーをしていて、優秀な就活生であれば多数の内定を獲得する事になります。そのとき就活生は何を基準に自分の進む会社を選んでいるのか。人によって様々な理由がありますが、大きな要素をまとめると4つに分類できます。
・給料や福利厚生
・会社の売上規模
・会社や業界の将来性
・25歳や30歳時点での待遇
この4つを比較したうえで選考辞退や内定不承諾に至る学生が多いですが、十分に理解できていないまま判断してしまっている学生もいます。特に「会社説明会で説明できている」と考えている担当者は要注意です。一度の説明だけで理解できていると考えるのではなく、面接中にも繰り返し説明することが大切です。会社説明会では上の空で聞いていたり、寝ていたりする学生もいますしね。
業界や会社がなぜ将来的に見込みがあるのか、働く事によってどれほどのスキルが身に付くのか、将来のキャリアプランはどうなのか。といった部分を繰り返し丁寧に説明する事によって、就活生のモヤモヤが晴れるかもしれません。
よくある手法ですが選考途中や最終面接前に現場社員との懇親会を設定する企業がいます。改めて会社の良さを伝えられるため、とても効果的な手法です。さりげなく志望理由をヒアリングし、認識不足の点は補えることも可能です。
どの会社も待遇や給料が横並びだった場合、就活生はどんなポイントを見て決めるのでしょうか。情報を集めたところ小さな要点としてはこんな事を見ていました。
・時間的な余裕
・部署の雰囲気
・自分の時間を取れるか
・どのような部署に配属されるのか
多くの就活生は、就職後に自分が配属される部署に不安を持っています。もしも配属先が内定時に決まっているのであれば、それを伝えるのも一つの手段かもしれません。営業部なのか総務部なのか、どこに配属されるか分からない状態では、例え良い会社だとしても不安を持ってしまうものです。
特に最近の就活生に多い考え方としては、自分の時間がしっかりと取れる事を重視している。という点です。これは「プライベートの時間を確保したい」意味もありますが、「残業時間はどれくらいあるのか」「休日出勤の有無」「サービス残業はあるのか」という会社への不安が含まれた回答でもあります。
小さな事に感じるかもしれませんが、社内行事や部署での飲み会などを嫌う就活生も多くいます。会社とプライベートを完全に切り分けたいと考えている学生もいます。
飲み会の頻度はどれくらいなのか、飲み会を断っても大丈夫な雰囲気なのか。部署の人達とは仕事外で付き合う必要は特にないのか。そういった部分を採用担当者や面接官が丁寧に繰り返し説明をする事で、選考辞退や内定不承諾を考えている就活生の気持ちを変えられる可能性があるのではないでしょうか。
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選考辞退や内定不承諾の原因と対策(134KB)