Column採用コラム

2017.05.29

内定者フォローレポート

1dayインターンシップの人気プログラム《模擬面接》【No.42】

インターンシップの中でも最もポピュラーな1dayインターンシップ。開催する企業が増えているからこそ何をテーマにするか、どんなプログラムにするか悩む企業も多いのではないでしょうか。リクルートキャリアが企画した1dayインターンシップの人気プログラム「模擬面接」についてまとめました。

2018年卒のインターンシップ参加状況

就職情報サイト「マイナビ 2018」に登録している3996名の学生を対象にしたアンケートでは18年卒の学生の参加率は前年比3.1ポイント増の65.2%、平均参加社数は0.2ポイント増の2.9社でした。

インターンシップに参加した期間は、「1日」が53.4%、次いで「1週間」が32.4%という結果です。1dayインターンシップは企業にとっては準備期間が比較的短く済み、学生にとっても気軽に参加できるメリットがあり参加率が最も高いです。

違う新卒就職サイトの調査では学生の約80%がインターンシップに「参加したことがある」という結果もあります。また多くの約90%の学生がインターンシップに参加することで、企業に対するイメージが「良い方に変化した」と回答しています。

差別化が難しい 1dayインターンシップ

インターンシップでも参加者集め(母集団形成)は簡単でありません。マイナビ調査ではインターンシップの参加目的の第1位は「特定の企業を知るため」という回答が約4割を占めており、インターンシップでも知名度の高い大手企業に人気が集まる傾向にあります。

また、1dayインターンシップは時間が限られているため、プログラム内容も制限されてしまいます。一般的にはプログラム(内容)は業界研究・会社説明・業務説明・業務体験・ワークショップ・グループディスカッションが中心になるため、どうしても各社とも似通った内容になってしまいます。

差別化したいと考えても、「事業内容が地味で興味を持たれない」「差別化がしづらく注目してもらえない」「内容が同業他社と重複しているため参加者が少ない」と悩む採用担当者も多いです。

しかし、テーマやプログラムの工夫次第で学生を集めやすくすることも出来ます。「選考に関係ない」ことを上手に活用し、成功した事例をご紹介させていただきます。

人気プログラム 《模擬面接》

参加率の高いテーマとして「模擬面接」が挙げられます。模擬面接は就職支援会社やキャリア支援センターがおこなうことが多いですが、学生側にとっては有料であったり、人気のため予約困難であったり「参加したくても出来ない」ことが多いです。それを企業側がインターンシップの内容に組み込むことで注目を集めることができます。

このプログラムは以前に株式会社リクルートエージェント(現:株式会社リクルートキャリア)が実施し、人気を博していました。プログラムでは実際に集団での模擬面接をおこない、学生に対してフィードバックまでおこないます。学生にとっては「本番前に練習ができる」「悪い点を指摘してくれる」ということで好評を得ていたそうです。

模擬面接のメリット・デメリット

このテーマは企業側にスタッフがたくさん必要になります。そのため企業単独で開催するよりも、学生団体とのコラボレーションや内定者に協力を頼んだほうが現実的な企画です。スタッフも面接が得意だった方でないと務まりませんが、つい先日まで就活生だった先輩からのアドバイスは参考になるため、参加者の満足度も高い傾向にあります。

他にも選考型インターンシップには向いていないことがデメリットに挙げられます。模擬面接というテーマで集客しているため本格的な会社説明をおこなうのは難しいです。自社のことを紹介するにしても全体の1/3程度にしなければいけません。大学3年生の秋から冬にかけて開催すると面接対策を考える時期と重なるため、学生からのエントリーも集まりやすい傾向にあります。

まとめ

インターンシップのテーマは多様化しており、「女子学生を対象にしたキャリア支援」や「エンジニア限定の座談会」など企業も趣向を凝らしたテーマを実施しています。これらの企業に共通しているのは、優秀な人材欲しさに自社のことばかりをPRするのではなく、就活生の不安や疑問を解消しようという姿勢を出すことで「満足度」「企業の好感度」に繋げています。今後もユニークなテーマや、人気のプログラムをご紹介させていただきたいと思います。

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1dayインターンシップの人気プログラム 《模擬面接》 (145KB)

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