新卒採用や人材育成の専門家をゲストにお迎えして「新卒社員の定着」について学ばせて頂く、インタビュー企画『笑顔と信頼で世界をつなぐ』
今回は、三谷コンピュータ株式会社 経営管理部 太田 雅之 様にインタビューし、会社の魅力について深掘りさせて頂きました。
「これまでの人生で、どのような経験をしてきて、いま新卒採用のお仕事をされているのか?」「新卒採用担当になって笑顔になった出来事とは?」「採用した学生の幸せを願うとは?」等のインタビューを通じて、自分の存在が希望となり、採用した学生が未来のリーダーとして輝けるように、応援し続けることができた、そのマインドセットについて学ばせて頂きます。
また、このインタビューをご覧になる学生の皆様にとって「この会社なら自分の求める理想の未来が叶えられる!」そんな気持ちになれる方が一人でも増えると嬉しく思います。
目次
新卒採用のお仕事を始めたきっかけややりがい、情熱を注ぎたいことについて、お話を伺いました。
-新卒採用のお仕事を始めたキッカケは何でしたか?
以前は、システム開発の部門にいて課長職を務めていました。ただ、当時の採用担当者の世代交代が必要になり、会社から私に声がかかったのがきっかけです。
-迷いはなかったですか?
大きな迷いはなかったですね。新しい環境でのチャレンジに前向きな気持ちが強かったです。
システム開発の経験を活かしつつ、自分の可能性をさらに広げられるチャンスだと感じました。何より、会社から私に期待されているという感覚があり、その期待に応えたいという気持ちが大きかったです。また、採用部門でも課長職になったので、人から指示されたことをやるのではなく、自分の思い通りに動け、やりがいを感じました。
-このお仕事での一番のやりがいは何ですか?
採用の仕事を始めて、一番嬉しかったのは、自分の行動の結果が直接的に現れたことですね。
採用の仕事では、ブースへの集客数や、内定者の数など、自分の取り組みが数字に表れるんです。初めてイベントに立って学生さんたちに説明したときなんか、90人もの学生さんが来てくれて、それが一番の思い出ですね。正直、最初はかなり緊張しましたし、うまく説明できるかどうか不安もありました。
でも、学生さんたちの反応を直接感じられたことで、自分の成長を実感できたんです。最初は暗記した原稿を必死に話していたけど、今では自分の言葉でスラスラと楽しく話せるようになりました。先日の福井工業大学のイベントでは、他社の採用担当者の方から「アナウンサーみたいでした」と褒めていただいたんですよ。そういった言葉をかけてもらえるのが、とても嬉しかったですね。
このように、採用の仕事を通して自分の可能性を信じられるようになりましたし、学生さんたちにも「何か教えてあげたい!」という気持ちが強くなりました。今では、自分の成長と、学生さんたちの可能性を感じられるのが、とても嬉しいですね。
-情熱を注ぎたいことは?
新しい環境に飛び込む学生さんの不安を和らげられるようなサポートをしっかりと行っていきたいと思っています。
例えば、社会人としての心構えや、仕事の進め方のコツなど。
私には息子もいるので、同じような年代の方々のことを考えると、教えてあげたい気持ちが強くなります。自分の経験を活かして、少しでも学生さんの不安を解消できたら嬉しいですね。
学生の皆さんが就職活動で企業を選ぶ際、何を重視するでしょうか? 挑戦、豊かな人間関係、成長機会…これら全てを提供している会社があるとしたら素晴らしいですね。
-太田さんが思う、御社の魅力とは?
会社の魅力としては、何といっても社員の人柄の良さが挙げられますね。社員の8割以上が、福井にゆかりのある方々で、コツコツと真面目に物事を進めていくような、人柄の良さが会社全体に感じられます。
-内定者のみなさんは御社のどこに魅力を感じておられると思いますか?
内定者の皆さんが、弊社に魅力を感じているところは、若手社員との交流が大きいと感じています。インターンシップの機会では、若手社員の方々が非常にフレンドリーで、気さくに接してくれたようです。学生の皆さんからは「一緒に働きたい」といった声が多く聞かれ、そういった先輩社員の人柄が魅力として感じられているのだと思います。
私も、学生の皆さんから「人の良い会社」と評価されるのは大変嬉しいことです。
学生さんにとって、会社の見える範囲は限られがちですが、そういった中でも人の魅力を感じ取ってくれるのは素晴らしいことだと思います。採用担当者とのやり取りで会社のイメージを持つ学生は少数ですが、その少数の中で良い印象を持ってくれることは大切だと考えています。
学生の皆さんが、若手社員の方々の人柄に魅力を感じ、一緒に働きたいと思ってくれるのは、私たち採用担当者にとっても大変嬉しいことです。
学生の皆さんの想いと、私たちの想いが同じ方向を向いているのを感じられるからです。
そういった意味で、学生の皆さんに弊社の魅力を感じ取っていただけたことは、大変ありがたいことだと思っています。
-御社に合う学生像とは?
当社では、お客様との直接的なやり取りが非常に多いので、相手の立場に立って考えられる学生さんが合っていると思います。
例えば、システムの使いやすさを考えたり、お客様とのコミュニケーションを大切にしたりと、相手の視点に立って行動できる学生さんが活躍できると思います。単に自分の仕事をこなすだけではなく、周りの人のことも考えられる、そういった柔軟な思考力が必要不可欠だと感じています。
また、学生時代から、人前で話す機会が多かったり、リーダーシップを発揮したりできる経験をしてきた学生さんも、合っていると思います。
新卒社員の定着は、会社にとって重要な課題の一つです。会社がどのように新卒社員を迎え入れ、定着するよう支援しているのかについて、お話を伺いました。
-新卒社員の定着のために、大切なことは何だと思いますか?
私としては、皆さんそれぞれの思い描く「理想のIT技術者」に、少しでも近づけるようになってほしいと願っています。そして、弊社の中で面白みや楽しみを持ちながら、自分の成長を実感できる仕事の仕方をしてほしいと思います。
人によっては、新しい技術に取り組んで、ものづくりの喜びを感じる人もいるでしょうし、お客様との対話が楽しい人もいるでしょう。また、組織マネジメントに喜びを感じる人もいるかもしれません。つまり、一人一人に合った働き方を見つけ、それを楽しみながら成長していってほしいのです。
-新卒社員の定着のために取り入れてるような施策や、受入部署との連携やモチベーション維持等で、工夫されていることはありますか?
新卒社員の定着のために、弊社では様々な取り組みを行っています。特に意識しているのは、若手社員ならではの考え方や行動原理を理解し、それを尊重することです。世代によって価値観が異なるのは当然のことですから、そういった点にも配慮しながら、制度の整備などに取り組んでいます。
例えば、服装の自由化などにも取り組みました。以前はスーツ着用が基本でしたが、最近はカジュアルな服装も許可するようになりました。これは若手社員からの要望を受けて導入したものです。
また、有給休暇の取得についても、新入社員から20日間の取得を推奨するなど、メリハリのある働き方ができるよう整備しています。
さらに、役員クラスの方々が社員の目線に立って交流を深めたり、定期的な社内イベントの開催など、風通しの良い社内文化の醸成にも力を入れています。今年は新たな取り組みとして、8月に福井の拠点で、全社の若手社員を集めてのグループディスカッションなどを行う予定です。業務の成果発表や、コミュニケーションを深める機会を設けることで、若手社員の定着と活性化につなげていきたいと考えています。
このように、弊社では若手社員の視点を大切にしながら、様々な取り組みを行っています。若手社員の皆さんにとって、働きやすい環境を整備し、やりがいを感じてもらえるよう、日々努力しているところです。
仕事では、予想もしない困難もありますが、それを乗り越えることで私たちは成長することができます。このような体験について、お話を伺いました。
-お仕事をしてきた中で、環境の変化や、大変だった事は?
仕事で大変だったことといえば、やはり役職が変わったときのことが思い浮かびます。
以前のシステム開発の仕事では、マネジメントの要素が強かったですが、採用の仕事になってからはプレーヤーの要素が強くて、自分で動いて社員に働きかけたり、会社の方針などを理解して行動しなければいけない。そういった意味では、以前とは全く違う視点が必要になったので、最初は戸惑いもありました。特に、世代交代が進む中で、社員の方々の価値観の違いに戸惑うこともありました。若手の社員と、ベテランの社員では、考え方に隔たりがあるので、その調整が大変でした。
でも、そういった中で、お互いの立場を理解しながら、コミュニケーションを大切にしていくことの重要性を学び大変なこともありましたが、それを乗り越えていく中で、自分自身も大きく成長できたと感じています。
-学生の皆さんにとっても、「就職活動」こそが環境の激変ですね。
そうですね。学生の皆さんにも、周りと比べるのではなく、昨日の自分と比べて、どのように成長できたかを実感しながら、仕事に取り組んでいってほしいと思います。私自身も、そのような道のりを歩んできましたので、学生のの皆さんにも同じように、仕事を楽しみながら成長していってほしいと願っています。そうすれば、いま、学生の皆さんが、いつかだれかのロールモデル「理想のIT技術者」となれるかもしれませんし、一緒に支え合いながら、お互いに成長していけたらと嬉しいと思います。
可能性は無限大で、未知数です。
まずは、広い視野をもって、いろんな業界に興味持って、いろんな会社を見て、様々な経験をしてほしいなと思います。
肉体的にも精神的にも大変かもしれないけれど、今しかない、このタイミングを精一杯頑張ってほしいですね。絶対自分に合う会社はあると思います。内定もらえていない人も、たまたま自分に合った会社に出会っていないだけなので。決して自分を否定せず、ネガティブな考えを持たずに、前向きに進んでほしいですね。
-入社後のアドバイスをいただけますでしょうか。
入社後は、どの会社であっても、是非楽しんで仕事してほしいなと思います。
第一志望の会社に入れない事もあるかもしれません。でも、「この会社に入れたこと」を自分で正解にしてしまえばいいんです。自分のできる範囲で、今ある環境を良い方向へ変えていくことはできるので、これが正解だったんだと自分で思えるように、自分で正解を作り出すということがポイントですね。
企業名 | 三谷コンピュータ株式会社 |
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本社所在地 | 〒910-0393 福井県坂井市丸岡町熊堂第3号7番地1-13 |
社員数 | 155名(2024年4月1日現在) |
事業内容 | ソフトウェア開発 |