次世代を担う創造的人材の育成が、組織の発展や新規事業の成功に、今後ますます重要になると考えています。
目次
経済産業省では、新規事業を成功させるためには、デザイン思考やアート思考などをベースにした「個人やチームの創造的な思考と態度」が重要であると考え、16の特徴的な思考と態度のパターンを紹介しています。
以下に、創造的な思考と態度の16のパターン中からいくつかご紹介します。
1.「イエス」からはじめる
どんなアイデアでも、まずは肯定できる点や良いと思える点をみる。
2. 失敗も大事にする
望んだ結果が出なくても、意味がなかったと決めつけず次に活かす。
3. あるものでたたかう
環境や条件がととのうまで待たず、すぐにやれる方法で工夫する。
4. 困難をバネにする
きびしい制約や困難な状況を、逆手にとって発想へのヒントとする。
5. カオスにときめく
不確実性の高い状況であればあるほど、モチベーションがあがる。
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これらは、採用活動においても評価すべき資質であり、育成のポイントにもなるのでなないでしょうか。
これらの創造的な思考と態度のパターンは、新卒採用においても候補者の資質を評価する基準として活用できます。
例えば、面接やグループディスカッションの場で、候補者がこれらのパターンにどの程度当てはまるかをチェックすることで、創造的な思考を持つ人材を見極めることができます。
さらに、入社後の育成プログラムやOJTにおいても、これらのパターンを参考に、若手社員が創造的な思考と態度を養う機会を提供することが可能です。
例えば、失敗を恐れず挑戦する文化を作る、異なる意見を歓迎するディスカッションの場を設けるなど、組織全体で創造的な思考を奨励する施策を取り入れてみてはいかがでしょうか。
個人の創造性を引き出し、チーム全体のイノベーション力を高め、それを企業の成長へと繋げることが、これからの時代には欠かせません。
16の創造的な思考と態度のパターンを活用し、次世代のリーダーとなるべき新卒人材を見極め、育成するための一助としていただければ幸いです。