Column採用コラム

2024.08.20

お役立ち事例集

共感を生み出す採用の鍵—ニューロ・ロジカル・レベルで描くマイストーリー

共感採用では、採用担当者が自分自身のアイデンティティと会社のミッションを結びつけて、マイストーリーを語ることが、学生や新入社員との信頼関係を深める効果的な手法です。
今回は、ニューロ・ロジカル・レベルというフレームワークを活用した事例をご紹介します。

ニューロ・ロジカル・レベルとは

「ニューロ・ロジカル・レベル:あなたの行動とビジョンを一貫させ、強力なインパクトを生み出すフレームワーク」

ニューロ・ロジカル・レベルは、心理学NLPの開発者の一人、ロバートディルツにより体系化されたNLP(神経言語プログラミング)モデルで、個人の行動や思考がどのように構造化されているかを理解するためのフレームワークです。

これには以下の6つのレベルが含まれます。

0. 自己超越・使命(For Whom/For What): 自分を超えた存在に対しての使命感やビジョン。

1. アイデンティティ(Who):個人が自分自身をどのように認識しているか。

2. 信念・価値観(Why): その行動を支える信念や価値観。

3. 能力・戦略(How):その行動を実行するために必要なスキルや戦略。

4. 行動(What): 個人が行う具体的な行動。

 5. 環境(Where/When): 個人が行動する場所や時間。

これらのレベルが全て一致していると、個人の行動は一貫性があり、相手に強力なインパクトを与えることができます。

採用担当者としてのマイストーリー

「価値観を伝え、未来のリーダーを育てる――ニューロ・ロジカル・レベルで描く、共感と成長の採用ストーリー」

例えば、ニューロ・ロジカル・レベルを使って、採用担当者が自分自身のストーリーを学生に伝える際、次のように展開できます。

0. 自己超越・使命(For Whom/For What):
「私は、この会社が持つビジョンやミッションに深く共感しています。未来のリーダーとなる学生の皆さんにも、このビジョンを共有し、一緒に成長していける存在でありたいと考えています。」

1. アイデンティティ(Who):
「私は新卒採用担当者であり、未来のリーダーの心の健康と挑戦を応援するビジョン実現コーチです。皆さんが成長できる環境を提供することに喜びを感じています。」

2. 信念・価値観(Why):
「私がこの価値観を大切にしているのは、人生で出会った素晴らしいリーダーたちから多くを学び、自分自身もそうしたリーダーのようになりたいと強く感じているからです。」

3. 能力・戦略(How):
「そのために、私は単なる面接ではなく、互いに価値観を共有し、共感できるような対話を重視しています。これにより、皆さんがこの会社で成長できる環境を提供したいと考えています。」

4. 行動(What):
「具体的には、新卒採用担当者として、学生の皆さんとの対話を通じて信頼関係を築き、皆さんが最良の選択をできるようサポートしています。」

 5. 環境(Where/When):
「現在、私は〇〇社で働いており、この会社は私が大切にしている価値観を尊重し、それを日々の業務に反映できる場所です。」

まとめ

採用担当者が自分の人生経験や価値観をニューロ・ロジカル・レベルに沿って学生に伝えることで、学生はより深く共感し、信頼関係を築くことができます。これにより、「この人は本物だ」「このような社会人になりたい」と感じることができるでしょう。

このように、自分自身のアイデンティティと会社のミッションを結びつけて話すことで、より効果的な新卒採用活動を行うことができます。

一覧へ戻る