前回のコラムで、「早期選考」について触れさせていただきましたが、早期選考やインターンシップについて、採用担当者の皆さまからも様々なお話をお聞きしています。
例えば、「早期選考が、学生に負担をかけるだけでなく、採用競争を激化させてしまう」という点や、「早期化によって本来の採用活動の意義が損なわれていくのではないか」というご心配の声です。
実際、学生が「企業が早く動くから、仕方なく早期に動かなければならない」と感じたり、「インターンシップの参加が選考へのチケットになっている」といった背景では、学生側の心理に少なからず影響を与えてしまいます。
さらに、企業間の競争や、採用の「弱肉強食」的な側面も、採用担当者の悩みの種になっています。
ですが、ここで少しだけ視点を変えて、早期選考やインターンシップが持つ、もう一つの可能性を考えてみたいと思います。
目次
早期選考やインターンシップは、単なる「選考プロセス」だけでなく、「学生が自己理解や業界理解を深めるきっかけ」としても活用できる場でもあります。企業が、自己分析のサポートや業界に関するフィードバックを提供することで、学生が自分の適性や興味を知る手助けになります。
就職活動が長期化する中で、学生が途中で疲れ果ててしまうこともあります。
企業が早期から接触する際、ただ早く結果を求めるのではなく、学生が安心して取り組めるようなメンタルサポートを提供することも、早期接触のもう一つの重要な役割となり得ます。
例えば、定期的なキャリア相談や面談を通じて学生の悩みや不安を聞き出し、採用担当者が伴走者としてサポートする姿勢を持つと、学生は焦りや孤独感を感じることなく、安心して自分のペースで就職活動を進められるでしょう。
早期に内定が出た場合、企業としては「囲い込み」に力を入れるのではなく、継続的なフォローアップを提供することで、学生にとって安心感と成長機会を提供できます。
定期的な内定者コミュニティの開催やキャリアに関する相談の機会を設けることで、学生は企業の一員としての自覚を早期に持ち、また自分の意思で選んだ道だという実感を持ちやすくなります。
これを、短期的に集中して行うのではなく、学業と両立できるようなスモールステップで、長期にわたって実施できれば、学生にとっても負担が軽減されます。さらに、企業にとっても学生一人一人を知ることができ、「本当に自社に合った人材」を採用できる方法なのではないか、と私たちは考えます。
早期選考やインターンシップが、学生にとって負担となるのではなく、「成長支援の場」として位置づけられれば、企業にとっても学生にとっても意義のある取り組みとなります。
採用担当者の皆さまのご経験を活かしながら、「学生が安心して就活に取り組める環境作り」を目指すことが、今後の採用活動にとって重要ではないでしょうか。採用はただの「競争」ではなく、学生の未来を支える大切な役割を担っています。
少子化で採用がますます難しくなる今の時代だからこそ、次世代を担う若者たちの可能性を最大限に引き出し、安心して実力を発揮できる場を整えることが必要ではないかと思います。
弊社では、採用担当者の皆さまが学生に寄り添う形でのフォローを、専用の採用支援アプリを通じてサポートしております。インターンシップや内定者フォロー、長期的なメンタルサポートに関する成功事例も、今後のコラムで具体的にご紹介する予定です。是非ご期待ください。
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