前回のコラムで、残業時間と残業代を重視する就活生がいることを書きました。今回は、自分の将来性やスキルアップに重点を置く就活生の特徴や見られるポイントを説明します。どのように説明すれば就活生の心に響くのか注意点を含めてまとめました。
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就活生が新入社員として入社した後、まずは新人研修を行う会社が多いと思われます。平均的な研修期間としては座学及びOJTを含めて3ヶ月~半年の企業が多いでしょう。
就活生が重視するポイントとして社会人研修にかける時間があります。社会人としての最低限のマナーを教育する事は、企業側として見れば重要な事ですが、いかに時間をかけて新入社員を育てるかは就活生にとって注目される部分です。もしも将来的にマネジメント研修や管理職研修を実施していれば、それもアピールポイントになります。
企業における新人教育やOJTの内容も見られています。いわゆる名ばかりOJTと呼ばれる「ほったらかし」はクチコミサイトでも話題になっており、就活生も心配している内容の一つです。中には「自分で調べろ」と新入社員を突き放す人もいます。ときには正しい対応かもしれませんが、最初のうちはコミュニケーションを大切にし、質問をしても機嫌を損ねずに対応することが重要とされています。
就活生が進む業界が成長産業なのか、衰退産業なのかは重要視されます。せっかく内定をもらえたとしても、将来性が見込めなければ就活生は入社を躊躇してしまいます。
入社する以上はその業界で成長・活躍したいと考えるのは当然です。就活生に説明をする際に、いかに業界の将来展望が明るいか、もしくは業種での経験が自分の役に立つのかを強く説明する事で、就活生の心に響かせる事が出来るかもしれません。
格安旅行会社が2017年3月末に倒産し、2017年4月入社予定の学生が、内定取り消しにあってしまったことがニュースで話題になりました。就活中の2018年度入社、就活前の2019年度入社の学生にとってショッキングなニュースだったと思います。
なるべく安定していて、将来の展望が明るい会社に勤めたいと思うのは、就活生に限った事ではないと思います。就活生には株式上場のメリットや、自己資本比率の優位性を説明するよりもシンプルに業績好調が響きます。業績が上昇していなくとも、シェア率が高いサービス、特定分野1位のサービス、高い技術力、新技術開発の予定話をすることで、就活生は大きな安心を得るでしょう。
就活生が企業に求める理想像は、終身雇用の有無ではなく、自分のスキルアップ、また転職や起業を見据えての選択肢として考えている学生もいます。ターゲットにする学生がどういった軸で会社選びをするのかを知る事が自社にとって優秀な人材を多く集めることに繋がります。それぞれの求める人物像に合わせた説明を心がけてほしいと思います。
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就活生が会社選びで重視する基準・ポイント後編(140KB)