秋風が心地よい季節になりました。秋冬採用をおこなっている企業もいると思いますが、この時期の一大イベントと言えば内定式です。10月1日に内定式と懇親会の準備をしている最中だとは思いますが、過去にグダグダになってしまった経験はないでしょうか。今回は人事担当者に伝えたい自己紹介の注意点をまとめました。
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内定者にとって内定式は緊張と不安でいっぱいです。初めて会う同期がどんなメンバーなのか、どんな服装でいけばいいのか、当日に体調不良になったらどうしようか等こまかい点にも不安を感じる人も多いので、内定式の担当者には細部にわたって事前に説明をしてあげてほしいと思います。
人事担当者としても3年生の時期から始めた新卒採用。縁あって内定承諾してくれた学生と一緒に内定式を迎えることは誰もが嬉しいものですよね。記念すべき日だからこそ失敗しないように内定式や内定懇親会の準備には入念に取り組んでほしいと思います。
内定懇親会に一番失敗しがちなのが自己紹介です。失敗する理由として予想以上に時間がかかってしまってしまい、内定式の一番の狙いであるはずの内定者と社員との交流が不十分だった、自由な時間がなくなってしまったというのが挙げられます。
内定者15名程度でも、1分の自己紹介となると、なんだかんだと合計30分以上はかかります。もしも懇親会が2時間で設定していると四分の一が自己紹介で終わってしまい消化不良のままになってしまいます。会場の都合もあるため時間厳守が求められるからこそ効率的な自己紹介は必須です。
ご紹介する3つのポイントだけでスムーズな流れになります。
①時間短縮のために「その場で座ったままで大丈夫です」と伝える。
②(内定者の人数にもよりますが)長くても一人30秒と伝える。
③話す内容(例:大学名・名前・一言程度の挨拶)を事前に説明する。
いきなり自己紹介を内定者にお願いしても(何を話せばいいのかわからない…)と不安に思うでしょう。特に一人あたりの時間が長いと余計プレッシャーになってしまいますので司会進行の社員が率先して要点をまとめて話しやすい雰囲気と内容を案内してほしいと思います。トップバッターは緊張してしまいがちなので、社員から自己紹介すると内定者の緊張を和らげる効果があるのでおススメです。
内定懇親会はゆっくりするためにも内定式のプログラムに自己紹介を組み込んでしまうことも有効です。他には参加者全員分の名札を事前準備して、グループワークを導入する企業もいます。
理想は当日までに内定者同士がお互いの顔と名前が一致していることです。事前に内定者SNS等で自己紹介ができていれば、当日は名札だけでもお互いのコミュニケーションが可能です。余分に時間を割かれることもありません。
ある企業の取り組みでは社長に当日までに内定者全員の名前と顔が一致しているように資料を渡すそうです。当日は内定者に「鈴木君、論文大変らしいけど順調?」「斉藤さん、〇〇部の最後の大会に向けて怪我に気をつけてね」と声をかけて回るようにしているとのことですが、まさか名前を憶えてもらっているなんてと感激する人が多いようです。
決して少なくない内定者のため社長も必死になって覚えるそうですが、入社意欲の向上にも繋がり、頑張るだけの価値があると思いました。内定者が入社予定の企業の社長の顔を覚えておくのは当然という意見もありますが、社長側も新入社員の顔を覚えておくのは誠実な対応だと感激しました。
内定者だけに限らず往々にしてあるのが社長や役員の挨拶が長くなってしまうことです。どこの会社も役員は話好きな人が多いようですね。聞いた話の中では5分のはずが15分以上喋ってしまった人もいました。「絶対に時間厳守してくださいね!」と社内のメンバーにも制限時間を守ってもらえるように伝えてあげるようにしましょう。
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内定懇親会で知っておきたい自己紹介の注意点(157KB)