Column採用コラム

2017.11.20

内定者フォローレポート

面接官が陥りやすい採用面接の落とし穴3選【No.67】

本質を見極めたい採用面接の場において、面接官の面接スキルは日々磨いておきたいところですね。面接では選考者の本質を見極めるのに、相手を冷静に観察や分析をしていく必要があるのですが、実は面接官が陥りやすい採用面接時の「落とし穴」があるのをご存知でしたか?そこで本日は面接官が陥りやすい落とし穴について3つほどご紹介したいと思います。

自己類似に注意!

面接の際、自分に似ている部分がある学生を実力以上に評価していませんか?実は経験が浅い面接官の場合「同じ部活・同じ大学・同じ出身地・趣味が同じ」等、自分と似ている部分がある学生を実力以上に評価してしまう傾向にあります。

面接の手法に「共通点を探して相手のホンネを引きだす」というものがあるのですが、面接する側は学生とどんな共通点があっても必要以上に評価することは控えてくださいね。尚、面接官と類似している部分があっても、実力以上の評価をしてしまっては評価されている学生も迷惑です。採用面接の際は常に冷静な判断・分析を心がけてください。

先入観を捨てましょう!

先入観とは、前もって作られた固定的な概念・主観的な価値判断のことを言います。それにより自由な思考が妨げられ、誤った認識や妥当性に欠ける評価・判断の元凶となることがあります。みなさんは、新卒採用の面接の際に、履歴書や選考書類、学歴等で勝手なイメージを持って面接していませんか?

例えば体育会であれば営業向き、コミュニケーション能力が高い、ストレス耐性が高いと最初から決めつけていませんか。高学歴であれば論理的思考があると決めつけていませんか。過去に内定辞退が多かった大学に対して「あの大学はうちの会社とは合わない」と決めつけていませんでしょうか。

何事も経験は大事ですが、何年間も新卒採用を担当していると、自分でも気づかずに経験則から先入観が生まれてしまいやすくなります。もちろん、新卒採用の場合「学歴」を考慮する必要がある場合もあります。ただ、それが全てではないことも、面接~入社~育成を経験した採用担当者であればわかるはずです。

新卒採用面接の目的は「学生の情報をより多く引き出し未来を予測する」ことです。面接官の目にバイアスがかかった状態では、学生の情報をより多く引き出すことは困難となるでしょう。提出された履歴書には良い情報しか記載されていないでしょうし、学歴も人間の本質を見抜くにはあまり信憑性がありません。先入観を捨てた上で面接をし、自社に最適な人材を採用しましょう。

ハロー効果に惑わされていませんか?

ハロー効果という言葉を存知でしょうか?ハロー効果とは心理用語の一種で、「ある対象を評価する際、目立ちやすい特徴にひっぱられ、他の特徴の評価がゆがめられる事象」を指します。簡単に言うと「ある一面が良く見えると、他の部分も良く見えてくる。またその逆パターン」のことです。これをポジティブハロー効果とか、ネガティブハロー効果と呼ぶ場合もあります。

例えば、身なりがさっぱりと小綺麗で、きちんとした挨拶ができ、顔も整っている人がいたとします。そういった人物は他の面でも優秀な人材であると判断してしまいがちですよね。しかしながら、見た目だけでの判断では仕事ができるか否かはわかりませんし、自社に最適な人材かどうかもわかりません。

大切なのはその人を総合的に知り、様々な側面から判断することです。新卒選考の際はハロー効果に左右されず、その人自身をしっかりと知り総合的に判断する面接を心がけたいものです。

まとめ

本日は面接官が陥りやすい落とし穴について3つご紹介しました。どの落とし穴の事例も、面接する側の認知の歪みが原因となるものばかりですよね。次回の面接からは自分の思い込みを一度脱ぎ捨てて望んでみてください。面接官がまっさらな気持ちで面接に望むと、相手の本質を見極めやすくなりますよ!

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面接官が陥りやすい採用面接の落とし穴3選(142KB)

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