内定の辞退防止策はどの企業も色々な手段で検討し実施されているかと思います。その中でもオススメなのが毎月発行する「内定者通信」の作成です。手作りの内定者通信を郵送することで「この会社の一員だ」ということを、より一層感じてもらえるはずです。そこで今日はどんな内容の内定者通信が内定者の心に響くかコツを3つお伝えします。
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採用担当者でもいいですし、社長や役員が読んで良書として判断した本でOKです。毎月の内定者通信に読んでほしい本を「課題図書」として掲載してみましょう。会社の経営方針に近い本、技術系の会社であれば技術本でも結構です。最近は『マンガでわかる~~』とわかりやすい本が多いので、内定者通信として活用しやすくなっています。
最新図書や起業家の社長の体験談、小説なんでもいいのですが、難しすぎないことが大切です。経営者によく読まれている『ビジョナリーカンパニー』や、ドラッカーの『経営者の条件』を大学生に読ませても、理解するハードルはかなり高いでしょう。
読書感想文を内定者SNSに投稿することで、読んだ本の内容を考え、まとめる力を入社前から身につけることができますし、他の内定者が読書感想文を読み感想を述べることで内定者同士の交流の一旦を担うことができます。大学生だけに読書感想文を出させるのではなく、推薦者みずから読んだ感想を書いてみることをおススメします。
注意点として大学生側の負担をかけすぎないことです。本のボリュームにもよりますが月一冊でも読書習慣がない人には苦痛です。よかれと思ったことが「ついていけない」と思われないようにしなくてはいけません。内定者から適宜フィードバックをもらいながら調整してほしいと思います。
これから入社する会社では、普段どんな雰囲気で仕事が行われ、どんな人が働いているのか不安になるのは当然ですよね。業務上の機密事項や社外に発信できない情報もある中、内定者に気兼ねなく自社の情報を伝えられるのは、社内で企画したイベントや部活動の情報です。
大きなイベントがなければ飲み会や、仲の良い社員が休日にでかけた一コマでもよいでしょう。その際は必ず写真を掲載してみてください。どんな社員がいて、どのようなイベントがあるのか?ということを実際に知ることができれば入社前の緊張を和らげることができますね。
内定者は今自分が入社前になにをすべきか迷っていることが多いです。会社の方針として「学生生活に専念しましょう」「旅にでましょう」でもいいですし、資格取得を目指してもらいたいのであれば、必要な資格について「試験日時」「試験会場」を教え、資格取得につながるアドバイスをするとよいでしょう。
必要であれば、資格取得のアドバイスやおすすめテキストを紹介してもいいですね。資格を取得した後のキャリアプランや自社の評価制度についても明記してあげると、より親切です。
ネタ不足に陥る方も多いですが、そんなときはおススメサイトやブログを紹介してみましょう。「この記事はかなり業界について詳しく説明されている」「このブログは業界で注目されている」なんてサイトはありませんか。日経新聞ばかりが紹介されがちですが、個人ブログでも鋭い記事があるので、目を向けてみてもいいと思います。
一昔前の内定者通信は冊子など紙媒体が主流でした。紙ならではの味があり、手元に残せるのがメリットですが、制作や郵送費用がかかり、コストと手間の負担が大きいのがデメリットです。
現在ではクローズドなSNSアプリでのコミュニケーションが可能で、「内定者フォローSNSにおける「スマホアプリ」メリットデメリット」でも解説していますが、内定者通信として利用できるだけの機能が備わっており、実際に利用している企業も多くいます。
多かれ少なかれ、内定者は入社に不安を抱いており、内定ブルーになります。そんな内定者の心のフォローや、心配事を払拭する作業が内定者辞退防止に繋がります。
内定者懇親会だけでなく、そして毎月発行する内定者通信で確実なフォローアップをしていきたいですね。便利なツールも多いですが、こうした手作りの企画が内定者に喜ばれることもあります。
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手作りでOK!内定者通信のススメ(258KB)