2019年入社を対象にした新卒採用WEBにおいて内定者と就活生とが繋がる採用コンテンツがひそかな話題になっています。どういったコンテンツなのか特徴からメリット・デメリットをまとめました。
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
http://www.sompojapan-nipponkoa-saiyo.com/freshers/
三つのコンテンツページから構成されており、内定者インタビュー、内定者と人事部の対談、内定者アンケートがあります。内定者インタビューでは三名の学生時代に頑張ったこと、志望動機がまとめられています。内定者アンケートでは選考内容、企業選びの軸、入社を決めた理由が書かれています。
株式会社東急ハンズ
https://www.tokyu-hands.co.jp/saiyo/shinsotsu/special/index.html
縦長の一ページ(ランディングページ)で構成されており、内定者紹介、企業選びのポイント、就活を通して学んだこと、学生へのメッセージのコンテンツがあります。内定者紹介では10名の内定者が紹介されており、それぞれ個人の性格や趣味や学生時代の熱中したこと、東急ハンズを選んだ理由、東急ハンズで成し遂げたいことがまとめられています。
両社ともに共通しているのが顔写真付きで紹介されていることです。損保ジャパンさんは名前も公表しており、これから就職活動を始める3年生にとって信頼のおける情報となっています。
目次
メリットは、1学年上の先輩になるので、親近感があることです。就職活動を終えたばかりの先輩の就活体験もあり、生きた情報が手に入るため就活生にとっても興味関心度の高いコンテンツだと言えます。
また内定者側にとってもインタビュー取材を通じて「なぜ入社を決めたのか?」「これからどうしたいのか?」を問うことになり、改めて会社への理解を高めることができます。会社に対する期待や希望を語ることで愛社精神が高まり、副次的に内定辞退防止にも役立てることが期待できます。
デメリットは、ホームページ製作期間が非常に短納期で制作しなければいけないことです。10月の内定式後から遅くとも2ヵ月程度で公開しないと意味がなくなってしまうので、制作会社だけでなく人事部の負担も大きいでしょう。また内定者にインタビューやアンケート・写真撮影など負担を強いることになります。
可能性が低いとはいえ顔を出している内定者が入社までに辞退する可能性があり、少なからずリスクが発生します。大学名、学部、名前、顔写真など個人が特定できる情報を公開するため、個人情報面で万全を期すためには事前に本人の同意を得る承諾者の提出をお願いする必要があります。
採用担当者であれば一度は考えたコンテンツだと思いますが、費用対効果を加味して中止していた人も多いと思います。これまでは採用満足度や、人事部や内定者の負担を考えて「そこまでしなくても大丈夫」と判断していたと思います。
しかし、近年では母集団形成や内定辞退の深刻化から「できることはやっておこう」と意識が変わってきています。大変でもやるだけの価値があると考えるようになったからこそ生まれたコンテンツだと私は思いました。
当社が提供しているChaku2NEXTは「内定者フォロー」と「インターンシップ&就活生フォロー」の二つの別々のグループをフォローできるのが他社にはない特徴です。Eラーニング機能はありませんが、その分コミュニケーションに特化しており、今回のスペシャルコンテンツも、Chaku2NEXTならSNSアプリの基本機能のみで簡単に実現できます。
例えば採用担当者が、アプリ内で内定者に対し当社を選んだ理由などを質問し、内定者がその理由をアプリ内で返信することが出来ます。そして書いてくれたものを、同じくアプリ内に招待した就活生に見せることで就活生への動機づけまで可能です。クローズドなSNSアプリなので、内定者も嫌がらずに協力してくれると思います。
わざわざスペシャルコンテンツを用意しなくても、一つのアプリ内で「同年代の就活生への動機づけ」「内定者への内定辞退防止」「採用担当者の事務軽減」を実現することが出来るのが魅力の一つだと言えます。
就活生は若手社員だけでなく、内定者に率直なアドバイスをもらいたいと考えている人は多くいます。同じ大学生だからこそ出来るアドバイスもあるので、気軽にコミュニケーションできる機会を作ってあげてほしいと思います。
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