Column採用コラム

2018.01.29

内定者フォローレポート

第二希望から本命企業に変える内定者フォローのポイント【No.77】

採用企業が就活生に時間と経費をかけて内定を出しても、就活生は簡単に内定辞退をしてきます。理由は明確で就活生は内定をどんどん乗り換えながら本命企業に近づいているからです。内定辞退は残念ながら本命企業ではなく滑り止め企業だったということです。しかし、現状を悲観せず、滑り止め企業から本命企業に変える努力も必要です。

就活生の本心とは

就活生の本命企業から内定を得るまでの本心とは、滑り止め企業からの内定乗り換えであり、本命企業に近づくための腕試し企業という認識です。

腕試しにも色々な考えがあり、本命企業の採用日程が後半であるために実践的な模擬面接のため、記念受験のため、とりあえず内定をゲットしておくため、業界研究のため、本命企業のライバル企業を理解するためが挙げられます。

しかし、本命企業から内定を得ることが困難なことは就活生も良く知っているからこそ滑り止め企業を受験します。自分で企業の選択ができずに家族や両親などの意見が強く影響する場合もありますが、見方を変えれば滑り止め企業も本命企業も紙一重なところがあるのです。

第一希望の大学生だけがエントリーしてくれれば人事も面接で悩む必要がありませんが、実際には第三希望以下の場合が多いですよね。優秀な採用担当者は滑り止め気分でエントリーしてきた就活生を本命企業にしてしまいます。むしろ、採用担当の本当の役割とは母集団を増やしたり、説明会で話をしたりすることではなく、会社が欲しいと認めた就活生を口説き落とすことにあると私は思います。

滑り止め企業から本命企業に変える方法

面接を繰り返し、色々な角度から就活生の本心を引出そうと努力をしても、就活生は本命企業がどうなるか分からない状況の中でなかなか本心を出してくれません。馬鹿正直に「当社は第一志望ですか?」と聞いても、全員が「第一希望です」と回答します。

しかし、面接の中で(第二希望と言われても)採用したい魅力的な就活生がでてくることがあります。欲しい就活生が本命なのか滑り止めなのか不明だったら、とりあえず面接では志望度は一旦置いておくことが無難でしょう。大事なのは内定後のフォローです。

会社側も誠意と熱意を伝える内定者フォロー

一般的には内定者フォローの手法として懇親会や内定者SNSなど色々あります。それらももちろん大事です。ただし、本質的な部分として伝えたいのが、内定者の心を引き付ける本気のフォローが滑り止め企業を本命企業に変える方法だということです。

例えば内定者に対し、内定後に面談ということで機会を設定し、やりたい仕事や不安や疑問に思っていることについてヒアリングする方法があります。面談には人事担当者も入らず、やりたい部門の新入社員や若い社員と気軽な会話からスタートさせます。仕事の進め方など具体的な話になれば、その部署に連れて行き仕事環境を詳しく説明し、その後ランチをしながらさらに談笑して終わらせます。

必要なら1回だけでなく複数回実施するぐらいの心構えが必要不可欠です。また必要に応じ経営者も加わることで戦力として期待されていると思わせることです。面接でも話をしているとは思いますが、改めて他社と違う将来計画やビジョンを説明し、働き甲斐や魅力をアピールすることで「うちのほうが君を大事にする」ことを伝えてほしいと思います。

まとめ

内定者の本心を引き出し、内定者の心をつかむために若手社員に入社した理由、決め手となった事項や改善点をヒアリングし、次の採用活動に活かしてほしいと思います。

就活生が当初は滑り止め企業と考えていた企業でも、時間を惜しまずフォローの仕方を工夫することで本命企業に変えることができます。内定を出すまでの選考方法はほとんどの企業で共通していることが多いですが、内定後のフォローの仕方を差別化することで内定辞退者を減らすことができるでしょう。

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第二希望から本命企業に変える内定者フォローのポイント(156KB)

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