キャリタス就活を運営している株式会社ディスコが2018年卒を対象に採用ホームページ好感度ランキングを発表しました。発表された企業とともにどういったコンテンツが就活生に好まれているのか追跡調査してみました。
目次
第1位:東京海上日動火災保険
第2位:アクセンチュア
第2位:日本航空(JAL)
第2位:三井住友銀行
第2位:三菱東京UFJ銀行
第6位:東日本旅客鉄道
第6位:三菱商事
第8位:ソニー
第8位:電通
アンケート結果では総合以外にも文系と理系別の投票結果も公表されています。全体的な傾向として知名度の高い大手企業が並びました。その中でも金融業界が多い印象ですね。理系からはメーカーや運輸業界の名前が目立っています。
業務内容があまり知られておらず、業界研究が難しいBtoB業界が、積極的に情報発信しているようにも思えます。就活生の声から気になった意見を抜粋させていただきました。
・就活の心得や就活での悩みへのアドバイスなどが掲載されていた。
・会社情報に加え、就活全般を踏まえたブログには勇気づけられた。
代表的なリクナビブログ以外にも、アメブロで人事ブログを開設する会社も多いですが、一方で更新数が課題の企業も多いです。更新が月一程度では少し寂しいですよね。多忙なスケジュールでも頑張って更新している企業が差別化につながっており、選考中の就活生にも良い影響を与えていることがわかります。
・動画が豊富でわかりやすかった。
総合コンサルティング会社のアクセンチュアはYouTubeで専用チャンネルを2014年5月から開設しています。145本の動画投稿数があり、チャンネル登録数は765人。採用ホームページの社員紹介ページに50名ほど掲載していることにも驚きです。
・採用担当の社員の方々の写真があったのも好印象でした。
様々なメディアが独自調査でランキングを発表している中で、どんなメディアでも毎年上位にランキングされている日本航空。採用ホームページが充実しているのはもちろんのこと、ほぼ全ページに社員が顔を出しているのが特徴的でした。
今回ランキング上位に連ねている各企業に共通しているのが採用担当者の顔写真の掲載です。東京海上日動火災保険は各地域別に全員の採用担当者の名前と顔写真を掲載させており、親しみが感じられる工夫をおこなっています。
・社員のインタビューが多く、仕事をイメージしやすかった。
・ホームページは見やすく、事業紹介の動画は感動的で、選考通過の連絡にも非常に温かさを感じた。
世界各国に社員がいる三菱商事ですが、社員インタビューページのデザインは地球儀を模しており、様々な職種・地域が選択できるページ構成になっています。約30~40名が掲載されており、各社員をクリックするとYouTubeに登録されている動画が表示され、自己紹介インタビュー形式で見ることができます。
動画は2分~5分程度で現地情報からオフィス環境、留学研修制度の説明など多岐にわたっており、企業研究・志望動機形成に大きく役立つ内容となっています。今回はランクインしていませんが、住友商事も住友商事グループ採用の専用チャンネルを開設しています。
・内定者の日記があった。
・女性活躍のページが充実していた。
・コンテンツが頻繁に更新されていた。
・動画を用いており、興味をそそられた。
全体的に共通している声として「(すべてにおいて)詳しかった」「豊富な社員紹介(20名以上)」「動画」「女性活躍ページの存在」「内定者ページの存在」「気配りが感じられた」が挙げられます。就活生に支持される秘訣は、就活生が求める情報・欲しい情報が採用ホームページに全て揃っていることにあると思います。
各企業ともお金だけをかけているだけでなく、就活シーズン中も定期的に最新情報を更新しているなど地道な努力が伺えます。見易さやデザイン性も重要ですが、こうした労力を惜しまず努力することが認知度拡大、社風や入社意欲向上に必要不可欠。
もうすぐ就活シーズン本番ですが、今からでもできる取り組みはあります。もしも自社で取り入れていないコンテンツがあれば参考にしてみてはいかがでしょうか。
参照:2018年度採用ホームページ好感度ランキング
http://www.disc.co.jp/uploads/2017/08/hp2018.pdf
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採用ホームページ好感度ランキングから考える就活生が求めている採用情報(165KB)