Column採用コラム

2018.02.19

内定者フォローレポート

新卒採用の「面接官が好印象の企業ランキング」から考える面接対応【No.81】

HR総研が2017年6月に楽天「みんなの就職活動日記」と共同で行った18卒を対象にしたアンケート調査を東洋経済オンラインが公表しています。売り手市場と呼ばれる中で、どんな企業がどのような対応で良い印象をもたれているのか2年間のデータをまとめてみました。

《2016年》面接官が好印象の企業ランキング<総合>

1位:みずほフィナンシャルグループ
2位:東京海上日動火災保険
2位:パナソニック
2位:三菱電機
5位:三井住友銀行
5位:第一生命保険
7位:JTBグループ
7位:全日本空輸(ANA)
7位:日本郵政グループ
7位:三菱商事
7位:日本航空(JAL)

《2017年》面接官が好印象の企業ランキング<文系>

1位:損害保険ジャパン日本興亜
2位:みずほフィナンシャルグループ
3位:三菱東京UFJ銀行
4位:JTBグループ
5位:アクセンチュア
6位:日本航空(JAL)
7位:東京海上日動火災保険
7位:全日本空輸(ANA)
7位:りそなグループ
10位:日本郵政グループ

※2017年は文系と理系とに分かれています。

2年間分をまとめましたが、2年連続でランクインしている企業が多いことに気づくかと思います。意外だったのは金融・保険業界をはじめ日本を代表する大手企業が名前を連ねていることです。このランキングはエントリー数が多い大企業が圧倒的に有利ですが、マイナス評価もたくさんもらいかねません。

大手企業は母集団形成に苦労しないため圧迫面接や厳しい面接にしている企業もありますが、今回好印象に挙がった企業は、「笑顔・話を聞いてくれる・話しやすい」の三点が共通した理由にあがっています。金融・保険業界は世間一般の固いイメージとのギャップが良い印象を与えているかもしれません。

知名度の低い中小企業こそ問われる面接官の態度

18卒を対象にしたアンケートでは内定辞退の理由に「一緒に働きたいと思える人がいなかった」が7位に挙げられています。

知名度が低いからこそ、好感のもてる面接で就活生の心を掴んでほしいベンチャー企業や中小企業ですが、「偉そうにしていた」「質問の意図が不明だった」「一方的な面接だった」など好感度の低い対応をしている企業も多いとの意見もあります。

現代の就活生は大手志向(安定志向)が強いと言われていますが、給料や福利厚生を重視しているのではなく「大手企業ほど対応がいい」からなのかもしれません。面接官や人事部の対応で一生働くかもしれない会社を決めてほしくないと思うかもしれませんが、面接官ですら好感がもてない企業に入社したくないと考えるのが自然でしょう。

内定辞退にも影響を与えている面接官の態度

中途採用では選考辞退や内定辞退理由に「面接官の行動や態度が悪かった」が上位にランクインしています。新卒採用でも同じことが言え、約95%が面接官の印象が志望度に影響されているというデータもあります。ポジティブに考えると面接官の態度次第で志望順位を上げられ、内定辞退も防止できると考えることができます。

ベンチャー企業や中小企業ほど「大手ほど給料や福利厚生は良くないが、人はよかった」「面接で共感できる部分が多かった」「一緒に働きたいと思った」と思われないと勝算がなくなってしまいますよね。

就活生も面接中に「相手を選考している」と言われますが、「この会社は自分に合っているのか」を面接官との会話から判断しようとしています。選考辞退や内定辞退に悩む中小企業は改めて面接対応の大切さを考えるべきなのかもしれません。

出典:就活生が選ぶ「面接官が好印象の企業」TOP25
http://toyokeizai.net/articles/-/131066

出典:就活生が選ぶ「面接官の印象がよい会社」43社
http://toyokeizai.net/articles/-/191672

参照:2018年度採用ホームページ好感度ランキング
http://www.disc.co.jp/uploads/2017/08/hp2018.pdf

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新卒採用の「面接官が好印象の企業ランキング」から考える面接対応(151KB)

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