内定者が決まっても、企業の採用担当者の仕事は終わりません。次は、内定者が内定を辞退しないように、入社までしっかりと内定者フォローをしなければならないのです。
内定者たちを引き留めるために行われる内定者ミーティングやイベントなどの内定者フォローイベントですが、中には大学生本人から不満の声が聞こえてきます。学生がドン引きするような、実際にあった内定者フォローについてご紹介しましょう。
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内定者フォローイベントには、内定者たちと人事担当者が集まって行われる研修や、一足先に働く経験ができる内定者アルバイトなど、様々なものがあります。そこで、人事担当者や社員たちの内定者に対する態度があり得ないくらいひどい!というケースもあったそうです。
「かわいい女性の内定者ばかりちやほやされていた」(文系男子)
「男性の先輩社員がフレンドリーにこられすぎて反応に困った」(文系女子)
「もう自分の部下なんだぞと言わんばかりの偉そうな態度だった」(理系男子)
一緒に働きたくないと思われてしまうと、学生たちは内定を取りやめようと考えてしまいます。実際に職場の社員たちに仕事を教えられて内定者が仕事を経験するのが目的ですが、その時の社員たちの態度や発言で、内定者が白けてしまう発言に注意しましょう。
内定者イベントに内定者たちが参加する場合、会社のイベントですから交通費の支給や案内などのフォローはしっかりと行うべきです。ところが、交通費支給もなく学生側の都合を全く考えないイベント運営で、内定者フォローと言いつつ全くフォローになっていなかった会社もあるそうです。
どうしても外せない用事があるのに参加を強制させられた、何度も参加の意思を確認されて欠席しづらかったなど、半ば強制的に参加させられるケースも聞きます。
内定者フォローイベントとは、内定者が入社後にスムーズに仕事を始められるよう、内定者の不安を取り除き内定者同士のつながりを持つきっかけにするなど、内定者のためのイベントです。しかし、肝心の内定者側の都合を無視しては、学生がドン引きするのも当たり前です。
内定者フォローイベントの内容はまずまずだったとしても、回数が多すぎて困ったというケースもよくあります。人事担当者の熱意がすごいのはいいことですが、とにかくイベントが行われる回数が多いのです。
通常は数ヶ月に一回、多くても月一回くらいのペースでしょう。入社するまでに懇親会やイベントが1回しかないのも寂しい限りですが、月に何回も行われると学生側も困ってしまいます。特に2~3月は最後の学生生活だから、ゆっくりさせてほしいという意見もありました。
学生側としても、運転免許取得、卒業旅行、卒業論文、テスト期間など学生生活の中でやり残したことはたくさんあるはずです。それなのに、そう何度も会社に呼び出されてしまうと、やれることもやれなくなってしまいます。
これから入社する会社からの呼び出しですから、学生からは断りづらいものです。しかも、何度も参加を促す連絡が来たり「本当に来られないですか?」などと断りづらいことを言われたりすると、学生は困ってしまうでしょう。
あまりやりすぎると、「この会社は社員の都合を無視して何でも進めてしまう会社なのか?」と思われて、内定辞退ということにもなりかねません。内定者フォローイベントは、内定者のためのものです。ですから、内定者の都合に合わせて、無理なく参加しやすい形で行うようにしましょう。
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内定辞退の原因にもなる学生がドン引きする内定者フォローの内容(262KB)