就職活動の時期が2度代わり、どの時期にどのようなことをしたらいいのか判断に迷っている採用担当者の方もたくさんおられるかと思います。3月からリクナビやマイナビが解禁されますが、3月のナビ解禁前に行ってはいけない採用活動についてお伝えします。
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2016年9月に日本経済団体連合会が発表している採用選考に関する指針では活動開始時期として広報活動は3月1日以降、採用活動は6月1日以降と書かれています。経団連に所属していない企業にとっては関係ないと思うかもしれませんが、経団連に所属する大手企業の採用活動を知ることで、自社にとって有利に採用活動を進めることができます。
新卒採用では母集団の確保に悩む企業が多いですが、効率的に母集団を確保するためには競合他社の状況や、学生の動向を知っておくと少しだけ得をします。具体的な例を2つご紹介させていただきます。
採用活動において優秀な学生にアプローチすることにどの企業も躍起になっています。学生に対して自社が相当な魅力を持っていない限り優秀な学生にアプローチしてはいけません。インターンシップで優秀な学生を集めたとしても採用に繋がることはほとんどないからです。優秀な学生が最終選考に進み、内定を出したとしても内定承諾には至らないケースがほとんどです。
優秀な学生は外資または大手など給料やビジネスチャンスが大きい会社に惹かれます。優秀な学生にとって魅力的な給料や福利厚生を提供できるか、魅力的なビジネスを任せられるような環境がない限り3月解禁前に優秀な学生にアプローチすることはおススメできません。時間と費用の無駄に終わってしまいます。
1月と2月上旬に説明会やインターンをしてはいけません。1月上旬は年末年始の余韻で学生にはやる気がなく、1月下旬から2月の上旬は各大学の試験期間と重なり、学生は就職活動に割ける時間がかなり少ないからです。優秀な学生はこの時期にも就職活動できますが、ほとんどの学生はこの時期に就職活動できるほど要領がよくありません。
また、1月は2月に開催される大手企業のインターンシップのエントリーラッシュの時期でもあります。特に中小企業は大手企業と日程が重なると母集団の形成にも苦労してしまいます。学生にとって魅力的な企業に勝つ会社でなければこの時期に学生にアプローチすることは時間と費用の無駄になるでしょう。
自社がよほど魅力的な会社でない限り3月解禁前に学生にアプローチすることは時間と費用の浪費になる可能性が極めて高いです。この時期は来るべき3月に向け、自社ホームページや採用ホームページを充実させたり、合同説明会内容のブラッシュアップをしたりすることがおススメです。
他にも動画の撮影や社員のインタビュー記事を作ったり、就活ナビサイトでのアプローチ戦略を考えたりするなど3月からの採用活動の準備に力を注ぎましょう。学生から人気のある企業や学生に認知度の高い企業でない限り、解禁前に説明会やインターンシップなど時間と費用をかけることはオススメしません。3月解禁してから採用活動に集中するようにしましょう。
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内定者フォローレポート㉔ 新卒採用で3月解禁前に行ってはいけない採用活動とは