Column採用コラム

2018.08.27

内定者フォローレポート

企業がインターンシップ開催前に知っておきたいポイント3選【No.113】

早期に就職活動を始めている学生をいち早く囲い込めるインターンシップ、人事部としては有効活用したいところです。しかし、インターンシップに参加した就活生が最終的に面接にエントリーしてもらわなければ、実施する意味が薄れてしまいます。どうすれば満足度を高められるのか、インターンシップを開催する前に知っておきたいポイントを3つご紹介したいと思います。

その1:ただの企業見学会では満足度は高められない

1日だけのインターンシップにありがちなのが、ただの企業見学会に終わってしまうパターンです。就活生を人事部が誘導して、オフィスを見て回り、少し現場の人間と会話させるインターンシップは一般的だからこそ、決して満足度は高くなりません。

インターンシップで本来知りたいのは実際の仕事内容や働き方、つまり働いている人の本当の姿です。早期に就職活動を始めている就活生は業界研究をすでに始めており、複数社のインターンシップに参加している人がほとんどでしょう。熱意のある就活生ほどオフィス見学を中心とした1日インターンシップでは満足しません。

比較も容易なため複数社のインターンシップに参加する就活生ほど本番である面接には来てくれないでしょう。満足度を高めたいのであれば1週間のプログラムを準備し、なるべく体験に重きを置くことです。具体的には現場の人材と共に働く経験をしてもらい、交流を深めてもらうことです。1週間あれば、講義や深いテーマの研究・プレゼンテーションする場も用意出来るでしょう。

その2:参加した就活生にはインセンティブを与える

人気のインターンシップの共通点に「インセンティブ」があります。「どうせ参加するならインセンティブがあるほうがいい」と考える就活生の気持ちは理解できますし、その意図を敏感に汲み取っている企業が取り入れています。

ここでいうインセンティブとは、インターンシップ参加者に書類選考をパスするもしくは一次面接をパスするといったインセンティブを指します。実際に「本選考の一次選考免除パスを付与」を約束している企業もおり、参加した学生は「インターン組」と呼ばれ選考フローが異なります。

賛否両論ありますが、インターンに参加して会社理解が進んでいる学生と、インターンに参加せず会社理解が低い学生を一緒に会社説明会に誘導し、同じ説明をすることは非効率である点は否めません。「同じ話をインターンでも聞いた…」とガッカリさせてしまうことも考えられます。

具体的なインターン組の流れは、インターン終了後に今後についてアナウンスを実施し、ナビサイトが正式オープンする3月までに選考を終わらせることです。19卒を対象にした就職内定率アンケートでは3月1日時点で約10%の早期内定者がおり、この数字はここ数年で増加傾向にあります。

その3:「業界の趨勢について」は満足度の高いコンテンツ

今はみん就(みんなの就職活動日記)やツイッターなどSNSでインターンシップの評判や満足度は共有されてしまいます。そんな中で就活生にとって満足度が高まるコンテンツとして「業界研究(業界の趨勢について)」があります。

就活生は「業界について何も知らない」のは当然ながら、「業界研究の仕方がわからない」という悩みを抱えています。自己流で勉強する学生もいますが、「手っ取り早くインターンシップに参加して勉強しよう」と要領のいい考え方をする学生もいます。

注意してほしいのが、業界の趨勢について語る際に、自社の商品やサービスのアピールも必要ですが、自社の優位性だけを伝えることに終始してしまってはいけません。あくまで公平中立な目線で業界を見渡してそれをまとめる。その後、業界の中での自社優位性を言えば就活生も満足してくれるでしょう。

まとめ

インターンシップは優秀な人材を囲い込めるチャンスとなる反面、優秀な人材を逃してしまう可能性もあるイベントです。人事部は大変ですが、その苦労をしなければ勝ち残ることはできません。これらのポイントをおさえて有意義なインターンシップを行いましょう。

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