新卒採用の選考場面で、様々な選考方法があります。個人面接、集団面接、グループディスカッションなどがありますが、今回はグループディスカッション(グループワーク)の3つのメリットをまとめました。
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仕事は一人では何もすることが出来ません。どんな職種や状況であれ上司・同僚・部下がいて初めて成り立ちます。その時に必要なのがスムーズなコミュニケーションです。一つの方向性を話し合いによって決めて、自分がどんな役割を果たすべきかを考え行動する。これが仕事で行われる作業です。
これをそのまま再現しているのがグループディスカッションです。同じグループになった人たちとは初見の関係。就活生たちは制限時間の中で、グループ内で自分がどんな役割を果たせばクオリティの高い解答が出来るかを考えなければいけません。
注意してほしいのが面接官側はリーダーばかりを評価してはいけません。募集職種にもよりますが議論の潤滑油になっている人材もしっかり評価しましょう。その人材は折衝能力が高いので、様々な世代がいる職場に溶け込みやすいと判断出来るからです。
グループディスカッションには必ずお題(テーマ)があります。自由討論型・課題解決型・ディベート型など様々な形式があり、答えのない「中小企業と大企業はどちらが良いか」「無人島に持っていくとしたらどれか?」などのテーマも人気ですが、職場で起こりうるトラブル事例もいいでしょう。
そして制限時間内に各グループの発表を聞く。というのが一般的な流れです。ここで差がはっきりと出るのは答えのクオリティです。グループの中にロジカルシンキングが出来る人材がいれば、答えのクオリティもより具体性があります。
しかも、発表方法までディレクション出来るので、分かりやすい発表をします。そういった人材がいるグループを次の面接へ進めればいいというシンプルなシステムなのです。
個人面接でしっかりと就活生について話を聞くのが一番深く理解できますが,一次面接では対象人数が多すぎて時間がかかりすぎてしまいます。会議室予約や面接官準備、合否連絡や応募者管理など膨大な時間がかかります。
かといって集団面接では相対比較にしかならず、絶対評価しづらいというデメリットがあります。そんな中で選考の初期段階ではグループディスカッションは時間効率がいいとされています。対象人数も増やせますし、グループごとに評価していけばいいので、実に効率的です。
グループディスカッションを行う際に、グループの人数が多すぎず少なすぎるにしましょう。2017年マイナビ学生就職モニター調査では学生が経験したグループ人数4~5名が49%、6~7名が42%となっています。
大手ナビサイトの調査によるとグループディスカッションを経験した就活生は約70%います。選考方法に取り入れている企業の割合は、中小企業10%に対して、大手企業では40%前後と言われています。
このデータからも、やはり時間効率が最大のメリットだと言えるでしょう。理想は全員と個人面接していくのが、一番精度が高く優秀な人材発掘につながりますが、選考期間が短期化しているのでスケジュール的にも就活生一人にかけられる時間が限られています。
グループディスカッションなら短期間で多くの人材を相対的に評価出来るのでとてもメリットが大きいです。これを参考にグループディスカッションを選考に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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新卒採用でグループディスカッション選考を導入するメリット3選(420KB)