はじめて人事担当者になった方にとって、2017年採用の内定者フォローも一段落し2018年卒の年間採用スケジュールをどのようにしたらよいのか悩んでいることと思います。年明けからどのタイミングでどのように動いていけばよいのか、時系列で説明していきます。
目次
この時期は2018年卒の採用をどのように進めて行くか年間計画を立てる時期です。年々、採用活動は厳しくなっており、2018年卒の新卒採用は「非常に厳しくなる」と予想している企業が大半です。
特に母集団の確保が一番の課題に挙げられています。そのため、2018卒採用ではエントリー数やセミナー動員数といった計画値は少し厳しめで考えて問題ありません。就活生が特に自社へ興味をもってくれるよう入念に企画をしてください。
またリクナビやマイナビといった検索ナビサイト企業や新卒紹介会社とアポイントを取り、契約を進めておく必要があります。検索ナビサイトは自社のページの充実度がエントリー数に大きく影響しますので、写真撮影や文章を考えたりする時間に充てましょう。予算に余裕があれば新卒採用専用ホームページを作成し、さらに説明会で流すための動画を準備することもおススメです。
合同説明会や学内セミナーなど就活生がたくさん集まるイベントに積極的に参加してください。この時期は就活生の企業選びの軸が不明瞭な状態です。1人でも多くの就活生に自社の業界や仕事、会社魅力を知ってもらうため積極的にチラシを配るなどして就活生と接触機会を増やす努力をしてください。(ノベルティグッズを合同説明会で配布する企画は効果的ですよ。)
3月から4月に開催する自社説明会への誘導も必須です。チラシを渡してWEBエントリーを待つ受け身の姿勢ではなく、就活生の連絡先を紙に記入してもらい企業側から積極的に自社説明会へ参加するようアクションをとって下さい。
自社説明会を実施する時期です。1人でも多くの就活生が参加してくれるよう回数をこなしましょう。ナビサイトからの集客の他に、紹介会社からも就活生を紹介してもらえるよう営業担当とこまめに連絡を取るようにして下さい。
大企業は選考が5月から始まり、6月に本格的に実施する時期です。他方、中小企業は企業説明会を開催しても参加人数が少なくなるため、説明会の開催数は控え、自社の選考が進んでいる就活生(採用候補)に注力しましょう。
大企業を目指していた就活生が6月の下旬には就職活動を終えるか、継続するかを決める時期です。大企業の2次募集に応募する就活生や、中小企業に目を向け始める就活生がいます。6月の末から7月の末頃までは説明会を多く開催することで母集団形成に成果が出ます。
内定をまだもらえていない就活生が力を振り絞って選考を受ける時期です。この時期になって就活生の応募数が落ち着いてきたら、即日説明会兼選考会という形で個別対応も受けるようにします。紹介会社からの就活生の紹介が重要になってきます。
内定先に不安を覚える「内定ブルー」になるのもこの時期です。「本当にこの会社で大丈夫だろうか」と不安になりがちな内定者のために社員や内定者同士で交流できる機会を作ってあげましょう。
公務員試験に落ちた学生や部活動最後の大会が終わった学生が就職活動を始めます。体育会系専門の紹介会社などに声をかけてピンポイントで説明会と面接を実行していくようにします。
内定式後には内定者フォローにも注力していく時期になります。内定者ファローではeラーニングなど内定者研修だけでなく、入社意欲を高められるように社内行事へ招待することもおススメです。
紹介会社から紹介があれば面接と説明会を実行します。この時期になると選考を通過できるような就活生はほとんどいなくなってきます。理想は前年7月末までに目標内定承諾数を達成するようにしてください。
人事担当者向けに2018年採用スケジュール表をまとめてみました。新卒採用は一括採用と言われていますが、採用担当にとっては通期で採用業務をしている状況になります。まずは、年間計画の立案を入念に行ってください。
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内定者フォローレポート⑲はじめての人事担当者向け2018年採用スケジュール表