タフで、ストイックにスポーツに打ち込んだ学生は、仕事でも簡単に諦めずに頑張ってくれると期待できるからです。人気の高い体育会の学生ですが、どのようにすれば採用できるのか、その傾向や特徴をまとめました。
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「体育会系学生を積極採用したい」とはよく言いますが、具体的にはどのような体育会系学生を採用したいのでしょうか。体育会系学生にも様々なタイプがあります。体育会系学生を採用するためには、まず体育会系学生について知る必要があります。
大学スポーツで花形と呼ばれるラグビーや野球といったメジャー競技から、ヨットやアイスホッケー等のマイナー競技まであります。早稲田大学や明治大学のようにスポーツが強い大学はスポーツ推薦があり、日本代表クラスの選手もいます。
個人競技からチーム競技もあり、コミュニケーション能力やチームワークが必ずしも必要でない競技もあります。募集職種や業務範囲によっては分けて考えてもいいかもしれません。
経歴も様々です。小学校から同じスポーツを続けている人から、ラクロスといった大学から始める人が多い競技もあります。初心者から始める動機が気になりますよね。
その競技の環境やチームのレベルにも注目してもらいたいと思います。スポーツを取り巻く環境では、プロはあるのか、企業スポーツなのか、クラブチームが強い競技なのか。学生によっては、社会人になってからも土日は練習したいと考えているかもしれません。ミスマッチが起きないように、社会人になってから競技とどう向き合うのかも聞いておきたい質問です。
リーグ戦が導入されている場合は、1部から5部相当まであるスポーツもあります。どのリーグでどの程度の成績を残しているのか。ここ数年の成績はどうなのかも把握しておきましょう。チームの成績が奮わなくても、個人がどのように努力したのか聞いてみてください。ユニークな練習方法の導入や独自のモチベーション管理など面白い話が引き出せることがあります。
スポーツや個人差もありますが、少し遅れて大学4年生の夏から冬にかけて就職活動を始める人が一定数います。多くの大学スポーツが夏や秋にかけて最後の大会を控えており、トップアスリートであればあるほど競技に集中するからです。
また夏休み期間中は合宿があるため大学3年生を対象とした夏季インターンシップにはほとんど参加しません。そのため、出会いの場を増やすには秋採用や冬採用を実施するのが有効です。
体育会系ナビサイトが実施したアンケートによると、大学4年生の春に就職活動をしている人も、練習との調整が必要で、一般的な就活生と比較して、志望企業を限定していたり、エントリー数が絞っていたりする傾向が強いそうです。一部では体育会系出身の先輩社員が部活の後輩に声を掛けて入社するといったパターンもあります。
夏から秋にかけて就職活動を始める体育会系学生は、やりたいことがあまり決まっていない学生が多いです。全般的に就職活動にかける時間が少ないことから、企業研究や自己分析ができていない学生もいます。
そういった学生へのファーストアプローチは、会社や募集職種のことだけでなく、就職活動で困っていることや悩んでいることがないか親身に相談に乗ってあげると、好意的に捉えてくれることでしょう。
「なぜそのスポーツを始めたのですか?」よりも「なぜそのスポーツを続けられたと思いますか?」と質問することをおススメします。なぜなら、スポーツを始めたきっかけはトップアスリートでも「兄弟がやっていたから」「近所にクラブがあったから」といった理由が多いからです。
それよりもスポーツのどういった点に魅力を感じているのかを聞いてみてはいかがでしょうか。大学でスポーツを続けるからには中学校のように半強制的な部活動ではないため、それなりの想いや熱意が必要になります。
その他に「そのスポーツの醍醐味」「つらかった経験はありますか?それをどう乗り越えましたか」といったエピソードを聞くことで、就活生の人となりを理解することができます。
体育会系就活生の特徴や面接選考のポイントをまとめました。体育会系について、しっかり理解できていましたでしょうか。体育会系学生の特徴である目標を達成するために努力を惜しまない人材はどの企業も欲しい人材だと思います。今回の記事を参考にしながら、採用に繋げてくれれば幸いです。
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フォローレポート⑱【新卒採用】体育会系就活生の特徴や面接の質問ポイント