新卒採用において「ターゲットとしている就活生がどのようなタイミングで何をどのように発信すれば自社に興味を持ってくれるのか」ということは採用担当者として重要なことです。今回は就活生がどのように企業について興味を持つのかをお伝えします。
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就活生が企業に関心を持つのは知人からその企業の話を聞いたとき、もしくは企業の社員の話を聞いたときです。就活生も1年中企業に関心を持ってくれるわけではありません。企業への関心度が高い時期にアプローチする必要があります。就活生の関心度が高いおススメの時期を3つご紹介させていただきます。
一番は学内で業界研究会という名の学内説明会が開かれる時期です。学生にとってはどんな企業があるのか調べる時期であり、最も企業への関心が高い時期と言えます。この時点では業界や職種など決めていない段階のため、幅広い会社に目を向けてくれます。このタイミングで会社をアピールできると多くの学生が関心をもってくれます。
二番目におススメなのはナビサイトの本エントリーが解禁されてやる気のある3月から5月にかけての時期です。リクナビやマイナビには業種や職種以外にも本社所在地や従業員規模での検索軸もあります。他には「筆記試験なし」といった検索も可能です。多くの人に見られるようにナビサイトを最大限に活用しましょう!
三番目は有名企業の採用が一通り終わる時期です。残念ながら第一志望に落ちてしまった学生が、リクナビやマイナビ等ナビサイトで新しく業種や職種の選択肢を広げながら企業を探す時期と言えます。
大手企業を優先したため「前から興味はあったけど、志望順位や日程調整の問題で受けられなかった」という学生がエントリーしてくる可能性が高いです。就活生はエントリー数を絞ってくるため内定辞退になる可能性が低いメリットがあります。
就活生が企業に関心をもちやすい時期を3つにまとめました。それ以外にも大学3年生の9月頃はキャリアセンターがガイダンスや講座を始める時期であり、外資系が本選考を始める時期です。こういった時期も逃さず学生にアプローチできれば、企業と就活生のすれ違いは回避できると思います。
就活生が企業に関心を持つ場所は様々です。親から話を聞いたり、先輩や友人から話を聞いたり、インターンシップで話を聞いたり…。ある学生は旅行業の資格を9月に取り、旅行業のインターンシップを探していたらたまたま「農協観光」を見つけて農協に興味を持ったというような変化球もその他多く存在します。学生や両親(特に母親)の認知度が高い企業でなければ、学生と直接出会う機会を作らなければ興味を持ってもらうことはほぼ不可能です。
大学の学内説明会に参加する、ナビ会社の合同説明会に参加する、採用支援をしている少人数制のイベントに参加する、学生団体が企画する就活イベントに参加するなどの方法で学生との接点を持ちましょう。
就活生には「やりたいことがある学生」と「やりたいことがない学生」の2パターンが存在します。「やりたいことがある学生」は自分のやりたいことが、その企業で実現できるのかどうかで判断します。判断軸としては事業内容や仕事内容、キャリアステップといった情報が材料となります。
「やりたいことがない学生」はほとんどの場合「人」を見て企業自体や仕事に関心を持ちます。「人事の人が優しかった」「社員の人が気さくに話をしてくれた」「いいところだけじゃなくて悪いところも教えてくれた」という言葉が出てくれば企業にも興味を持ちます。就活生と話した社員が学生から慕われるかどうかが企業について関心を持つかどうかに直接繋がります。
採用担当者を選ぶ際は採用にやりがいを感じ、学生に対して優しく大人な振る舞いができる人物を選びましょう。もし該当する社員がいない場合は就活生と話すことに慣れた外部の採用コンサルタントに依頼をする方が安心です。
また、就活生は知ることよりも知られることに興味を持ちます。就活生と出会ったときはまずその就活生がいま何に困っているのか相談に乗ってあげましょう。
いかがだったでしょうか。本格的な就職活動を前にした時期に企業主催や大学生主催など数多くの就活イベントが開催されますが、採用選考を抜きにして学生との交流の場に積極的に参加する採用担当者の方もいらっしゃいます。
企業側にとってはボランティアになってしまいますが、学生と向き合える数少ない場として参加する採用担当者の方もいらっしゃいます。大事なのは就活生が企業に関心を持つためには対面で話す必要があることです。ぜひとも就活生と対面で会える機会を創ってください。
新卒採用において「ターゲットとしている就活生がどのようなタイミングで何をどのように発信すれば自社に興味を持ってくれるのか」ということは採用担当者として重要なことです。今回は就活生がどのように企業について興味を持つのかをお伝えします。
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内定者フォローレポート⑯就活生は何時、何処で、どんなことを知ることで企業に関心を持つのか